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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第379話】
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……………」


 原因は全部お前だよ、てか生理だとシャルは体調崩しぎみになるからわかるし。

 ……てかデリカシー持てよ一夏。

 そんな心の突っ込みも虚しく、シャルを見逃さないように後を追った――と、突如足を止めたシャルは――。


「僕、あそこに行きたい」


 そう言って指差した先にあった店は、何とランジェリーショップ――女性用下着売り場だった。

 それを見た一夏も流石に顔を赤らめて――。


「え? あ、いや……流石にそれは……なあヒルト?」


 ――と、しどろもどろに答える。

 ホモなのかバイなのか、わからんが……まあ流石に恥ずかしいのだろう。

 勿論、俺もランジェリーショップ何てものには入った事がない。

 流石に男がランジェリーショップに入ると目立つ――とはいえ、彼氏が彼女に誕生日プレゼントを贈ることもあるらしく、今も店内に入っていくカップルが居たりする。

 一夏の恥ずかしがる素振りを見てシャルは俺の手を取ると――。


「じゃあ一夏はここで待っててよ。 僕とヒルトは中に入ってるから」


 そう一夏に伝えるシャル、俯いた一夏が顔を上げて店内を見やると不意に――。


「あれ?」


 そんなすっとんきょうな声をあげるので、俺もその視線を追うと、少し年下っぽい赤い髪をした女の子が縞パンツを物色してる姿が見えた。

 ホモでバイでロリでシスコン?

 果ては熟女までいくのか一夏?

 そんな馬鹿な考えをしつつも、彼女の顔に見覚えがあった。

 とはいっても、話したこと無いからわからないが……あれは確か夏祭、未来と回ってた時に偶然一夏と篠ノ之に会ったときだったかな。

 とはいえ、記憶が曖昧なので俺は一夏に視線を送ると言葉を放つ。


「一夏、いくらなんでも男がランジェリーショップ内を凝視は恥ずかしいぞ?」


 そう言うと、直ぐ様一夏は――。


「そんなんじゃねぇよ。 ……おーい、蘭〜!」


 縞パンツを選んでいた子の名前(?)を呼びながらランジェリーショップに入っていく一夏、唖然としつつも俺もシャルに手を引かれ、店内に入るとそこはまさしく異空間だった。

 大人のランジェリーや勝負下着、普通のパンツもそうだがかなり豊富な種類がそこにあった。

 引かれて店内に入ったはいいが……正直、目がチカチカする。

 ――と、一夏に名前を呼ばれた女の子は背筋を伸ばして驚きの表情を浮かべながら……。


「え!? い、一夏さん!?」


 驚きの声を上げつつ、胸の前にあった縞パンツを背中に隠し、彼女は数秒間固まったままだった。
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