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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第379話】
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行こうぜ、シャル」
「あ、うん。 じゃあ――」
シャルがそう言おうとしてるのに、一夏は途中口を挟んで言った。
「何だよ、せっかくここで出会ったんだし。 一緒に行動しようぜ? ほら、皆一緒の方が楽しいじゃん」
俺もシャルも思わず絶句する――というか空気を読め、一夏。
「……一夏、人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじゃうと良いんだよ?」
シャルの真っ黒な言葉に、少しびっくりするが一夏は――。
「そうだな。 そんな奴は死んで地獄に落ちないとな」
なんという事でしょう。
これ程大きなブーメランは見たことがありません――ていうか空気を読め、一夏。
そんな俺の思いは虚しく、一夏は着いてくる気満々な様子だった。
軽くシャルに目線を送り、耳たぶを二回叩くと理解したらしく、プライベート・チャネル回線が開いた。
『シャル、途中で一夏を撒こう』
『……そうだね』
シャルが短くそう返事をすると、プライベート・チャネル回線が閉じた。
「さて、とりあえず何処から回ろうか……」
「あ、僕先にショッピングモール内に行きたいんだけどいいかな?」
シャルの提案に断る理由もない俺は――。
「そうだな。 ならショッピングモール回るか。 一夏もそれで良いだろ?」
「ん? おう、構わないぜ」
とりあえず賛同したという事で、俺達三人はショッピングモールへと歩き出した。
モール内手前は、レディースショップが右手側に並んでいて、左手側には靴屋やアクセサリーショップ等がちらほらと見えている。
前からやって来る人混みには、無数のカップルがいて仲睦まじくデートをしてる姿が目に見えた――というか、人が多いからシャルと離ればなれにならないように手を繋ぐのがベストだろうか。
そう思っていると、一夏が――。
「シャル、迷子になったら大変だからな。 ほら、手繋ぐぞ」
……何ですと?
一夏の言葉に、何か黒い感情が芽生え始めた気がした。
一方のシャルは――。
「いい。 僕、ヒルトに勘違いされたくないもん」
そう言って断るシャルの言葉に、内心安堵の溜め息を吐く。
そんなシャルの返事に一夏は――。
「遠慮するなって。 てかヒルトが何を勘違いするんだよ?」
「や、だから……もうっ! 一夏、断ったんだから良いでしょ!? 僕、迷子にならないもん!」
怒った表情のまま、ずんずんと進んでいくシャルを慌てて追い掛ける。
後ろから一夏の呟きが耳に届いてきた。
「シャルの奴、何怒ってんだ? 生理か?」
「…
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