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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第379話】
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ごめんね、拘束しちゃって……良かったら飴、食べる?」
そう言って飴を差し出す中年巡査に、一夏は――。
「いえ、結構です。 それでは失礼します。 ヒルト、行こうぜ?」
「ちょ、ちょ――すみません、巡査部長さん。 ご迷惑おかけしましたー。 失礼します」
「はいはーい。 織斑千冬さんによろしくねー。 お疲れちゃーん」
気さくにそう言った中年巡査部長に頭を下げて、俺は派出所を後にした。
一方、派出所内では――。
「あのブリュンヒルデの弟を捕まえたとなっちゃ、俺のクビ所かここの職員全員飛んじゃうって。 ……娘にも怒られちゃうし……はぁ……」
溜め息が溢れると、別室で事情聴取中の警官と替わろうと、別室へと向かっていった――。
場所は戻ってレゾナンス駅前、俺とシャル、そして何故か一夏も着いてきて現在モニュメント前に居た。
ナンパ男達のフランス車がレッカー車で運ばれていくのを横目で見ていると、シャルが――。
「ひ、ヒルト。 助けてくれてありがとう。 僕、凄く嬉しかったよ?」
ニコッと笑顔でお礼を言うシャルに、少し照れながら俺は頷くが一夏が――。
「え? シャル、助けたのって俺だぜ? ヒルトが殴られそうになってたんだし」
「………………」
そんな一夏の主張に、シャルは残念そうな視線を一夏に向け、溜め息を吐くと。
「……一夏もありがと」
「おう。 仲間を助けるのは当然だからな」
物凄いドヤ顔でそう伝える一夏だが、俺もシャルも、事態を大きくした張本人は一夏だと思っているため、同時に溜め息を吐いた。
「……? 二人して溜め息吐いてどうしたんだ?」
「「何でもないよ」」
見事にシンクロし、言葉がハモる俺とシャル。
「あ、ヒルト。 そういえば鈴、遅いけどどうしたのかな?」
「あ、鈴音なら今日パッケージが届いたらしく、これからトライアルだって俺に言いに来てたよ」
「そ、そうなんだ。 ……じ、じゃあ……デート……だね?」
少し照れながら言うその姿が可愛く、正直お持ち帰りしたくなった。
「……てか、鈴もヒルトやシャルと出掛ける予定だったのか?」
一夏の言葉に、俺は頷くと――。
「あぁ、色々な店を知ってるみたいだからな。 それで教えてもらおうって思ってな」
咄嗟に嘘をつく俺だが、一夏は「ふーん」と言っただけで言葉は続かなかった。
とりあえず……せっかくの休みだし、気分転換しないとな。
そう思い、顔を上げて一夏の方へと振り向くと俺は――。
「んじゃ一夏、俺とシャルはこれから買い物だからここでな。
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