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ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
蒼き魔女の迷宮篇
21.迷宮の真意
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たちですのに──」
魔導書が禍々しく輝きを放ち、“守護者”の触手が一層襲いかかる。
「ぐっ!」
「──姫柊!?」
押し寄せる触手の勢いに抗いきれず、雪菜が後退する。
「雪菜、大丈夫!?」
雪菜を庇うように友妃も後退し、触手を防ぐ。
「……いい加減にしろよな」
怒りをあらわにした彩斗は右腕を突き出す。爆発的な魔力の鮮血が噴き出す。
「──来い、“
真実を語る梟
(
アテーネ・オウル
)
”!」
膨大な魔力が噴き出すとともに辺り一面の触手を吹き飛ばす。
“
神意の暁
(
オリスブラッド
)
”である彩斗が使える能力。眷獣を武器に変える能力だ
彩斗の身体を覆う神々しい光を放つマントだ。
「あなた、何者ですの?」
漆黒の魔女が怒りの表情を浮かべて彩斗を睨む。
「俺は、こいつらの仲間だけど」
その瞬間、新たな触手が古城たちと彩斗を同時に襲う。
その程度の攻撃で“
神意の暁
(
オリスブラッド
)
”を止められるわけもない。
彩斗を襲う触手を全て回避し、古城たちを襲う触手の群れを黄金のマントが自らの意思で動いているように貫く。
すると後方から出現した触手が光によって浄化されたように姿を消す。
「彩斗!」
聞き覚えのある声に振り返る。
長い銀髪をなびかせながら、黄金の銃を構える異邦人の少女が彩斗めがけて落下してくる。
ギリギリで少女を両手で受け止める。
「ら、ラ・フォリア!?」
「また、会えましたね、彩斗」
ラ・フォリアは天使のような笑みをこちらへと向ける。
「──“煌華麟”!」
その声とともに長身長髪のポニーテールの少女が銀髪の剣を振り下ろす。
「──紗矢華さん!?」
「えっ! 紗矢華!?」
思いがけない援軍の登場にこの場の全員が呆気にとられる。
「おまえら、いったいどこから……!?」
ピンポイントで出現した紗矢華を眺めて、古城が訊く。
「助けに来てやったわよ、暁古城。本当に世話が焼けるっていうか、私がついてないとあなたはいつもそうやって雪菜に迷惑ばかり…………」
彼女は、立ち上がると古城に気づいて、困惑する。
「えーと……誰?」
混乱している紗矢華を見て、古城が頭を掻く。そう言えば紗矢華とラ・フォリアは、古城が優麻の身体に入っていることを知らないのだった。
「煌坂……今は古城がその子だ」
ざっくりと彩斗が説明する。
ラ・フォリアが、まあ、と彩斗の腕の中で目を大きくする。
紗矢華は硬直したかと思うと急に叫んだ。
「なんじゃそりゃああああ!?」
「まぁ、そういう反応になるわな」
苦笑いを浮かべながら彩斗は腕の中のラ・フ
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