001 転性するのはちょっと……
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要は特典と云うのはお主が“無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)”が欲しい≠ニ言えば、妾がお主に“無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)”を与えよう。……例えばの話だがの」
ミネルヴァは「但し」と言い、更に付け加える。
「妾の神格は上級の中級が良いところじゃから、Fateシリーズに出てきた宝具全部寄越せ≠ニか言われても無理な話じゃ」
「……幾つか疑問が有ります。特典をもらったとしても、使い方が解らなかったら宝の持ち腐れだと思うのですが」
「その辺はこちらで使い方がお主に判るようにするから問題無いぞ。安心して選んでくれて結構じゃ」
ミネルヴァは、よくぞそこに気付いた! と云わんばかりに溌剌とした声音で言う。
「では、もう1つ。性別はどうなりますか?」
「性別はお主が望まぬ限りはそのままじゃ」
「そうですか。……最後に1つ。まだ転生する先の世界の情報を聞いて無いので、特典を選ぶのが難しいのですが」
「……特典の1つを使って行く世界を指定せぬ限りは、数多く存在する、アニメやマンガ、ライトノベルの世界のどれかだと言っておこう。……勿論、原作≠フ平行世界の1つだぞ。転生者を放り込む専用の世界が有るのじゃ。……妾からはそれ以上は言えぬ。重ね重ね済まぬの」
「……そうですか」
少年は突っ込みたい衝動に駆られたが、これ以上突っ込んでも話が拗れるだけだと思い、話を進める。
「うーむ、特典の使い方は判る様になっていて、性別はそのまま。おまけに転生先の情報は無いと。……じゃあ、【めだかボックス】から“有言実行”で」
「“有言実行”。確か……言葉を実現させるスキルじゃったな。転生させて、お主の意識が復活した時点で発現する様にしておこう」
「ありがとうございます。……特典は以上ですね」
「そうか。……最後になるが、まだ聞きたい事はあるかの?」
「では1つだけ、ミネルヴァさんは俺が転生について断ろうとした時、困る≠ニ言っていました。……それは何故ですか?」
ミネルヴァは少年の質問に鷹揚に頷くと懐かしむ様に口を開いた。
「……神≠ニ呼ばれる存在になって幾星霜。妾は──否、妾達は娯楽に飢えて居るのじゃよ。今回のお主の件の様に人間を転生させてはその転生させた者を観察しては暇を潰しておる。……じゃから、お主も妾を楽しませてくれるのなら嬉しいのう」
「……出来る限り、ミネルヴァさんのご期待に沿えるようにしましょう」
「ふふ、善きに計らえ。……では、そろそろ送ろう」
「はいっ」
――ガコンッ
「升田 真人よお主に幸多からんことを──何、これも所謂お約束(
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