コードギアスR2
0646話
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じように、か。確かにそれを考えると手を打った方がいいな。捕虜虐待をしたりしている光景が世界中に流されたら、色々な意味で拙い。
「なら、量産型Wを出すから、そっちで指示してくれ。量産型Wなら感情どうこうは問題無いしな」
「助かる」
にしても、中華連邦か。その中華連邦を仮初めにでも纏め上げていた大宦官は、シュナイゼルにフレイヤで纏めて消滅させられた。それを考えると……
「星刻、これからどうする?」
「これから、とは? まずはこの戦いの後処理で忙しくなると思うが」
「そっちじゃない。中華連邦を牛耳っていた大宦官がこの戦いで死んだ。となると、現在の中華連邦は纏め上げる者がいない。このままだと……」
「分かっている」
俺に最後まで言わせずに、星刻がそう呟く。
「現状の中華連邦は非常に危うい状況だ。蓬莱島には、まだある程度の戦力を残した黒の騎士団がいるし、インド軍区は現状ではこちらに協力的なものの、腹の底では何を考えているか分からない。ブリタニアにしても、結局シュナイゼルは取り逃がしたと考えた方がいいだろう。EUに至っては、これまでの手の平を返したかのように侵攻してきたしな」
……こうして考えて見ると、色々な意味で大変だよな。懸案が殆ど片付いていないのに、逆に新たな問題が浮かび上がってきている。
「つまり?」
「まず、最初に中華連邦の領土全てを陽光が治める事にする。……これには、当然戦力が足りないからメギロートを借りる事になると思うが」
「ああ、問題無い。フレイヤで相当数が消滅したが、それにしたってホワイトスターに戻ればすぐに補充出来るしな」
「……助かる。とにかく、中華連邦の領土を占領するのなら少しでも早く動かないといけないからな。特に黒の騎士団が動く前に」
「EUは暫く動かないと見ていいのか?」
「ああ。何しろこちらの裏を突いて奇襲を仕掛けてきた部隊が纏めて撃破されて捕虜になったんだ。恐らくEU内でも相当の衝撃が広まっているだろう」
確かに現在のEU内部では、恐らく責任の押し付け合いが始まっている筈だ。同時に、国民の世論や支持率とかも気になっているのは間違い無い。この辺、政治家達の意見を取り纏めなければならない衆愚政治の欠点が露わになった感じだな。
「となると、中華連邦を占領したら暫くは動きようがないな。まずは陽光の地域以外の場所を立て直さないといけないだろうし」
俺の言葉に、溜息を吐き出す星刻。だが……
「むしろ、戦闘が終わったばかりで他の勢力が動きようのない今のうちに治療を行うというのはありかもしれないな」
「待て。戦後処理が終わらない間にというのは……」
「香凛がいるだろう。文官の仕事は少しの間でもいいからあいつに任せて、お前が今のうちに身体を治療するというのは結
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