コードギアスR2
0646話
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てぇっ!』
再び通信越しに聞こえて来るマリューの指示。そしてシロガネの艦体各所からミサイルや砲弾、ビームが連続して放たれていく。
城へとグラビティ・バスターによって生み出された重力の剣が突き刺さっている状態での、ゼロ距離からの射撃。既にダモクレスの頂上にある城の部分は壊滅状態といってもいいような状態であり、シロガネの攻撃によって破壊された瓦礫が雨霰と地上へと降り注ぐ。それは真上からシロガネ程の重量物が落下してきたダモクレスも同様であり、その高度を急速に下げて行き……次の瞬間、ダモクレスの最下層部分が地上へと接触、ダモクレス自身の重量とシロガネの重量が一点に集中し、最下層部分から上へと伸びている細長い場所がその重さに耐えかね、砕かれ、ダモクレス自身が瓦解していく。同時に地上へと大量の瓦礫を降り注ぎつつ崩壊して行くダモクレスの頂上付近では、マリューが量産型Wに指示を出してシロガネの艦体をコントロールし、水平状態に戻して安定させていた。
さすがにダモクレス諸共に地上へと落下するのは避けたかったのだろう。だが、しかし……
「随分と、その……お前達の戦艦というのは凄いな」
唖然とした様子の星刻からの通信に、思わず苦笑を浮かべる。
「元々のシロガネはあそこまで強力な攻撃を放つ艦じゃなかったんだがな。技術班が頑張った結果だ」
頑張ったというか、ある種の暴走だよな。実際、あの状態で艦の状態を立て直したが、PS装甲である以上あのまま地上へと落下してもそれ程被害は受けていなかった筈だし。
「それはともかくとしてだ。中華連邦の軍はフレイヤで消滅し、黒の騎士団はそれを理由に戦場から去っていった。で、最後に残ったブリタニア軍はその象徴とも言えるダモクレスが消滅した。戦力的にはまだまだ戦えるだろうが、心情的な意味ではこれ以上の戦闘はまず無意味だろう。この際、今のうちに潰せるだけ敵の戦力を潰して……ちっ」
ニーズヘッグのモニタに映し出された映像に、思わず舌打ち。
残っていたブリタニア軍のKMF部隊が素早く後退し、重アヴァロン級、アヴァロン級、軽アヴァロン級へと収容されていく。予想されていたよりも素早いな。ダモクレスが崩壊したあの状況からこうもあっさり立ち直る? これは……シュナイゼルはまだ生き残っていると見るべきか? 恐らく崩壊するダモクレスに紛れて脱出したんだろうが。
「星刻、ブリタニア軍が撤退する前に攻撃の再開を。少しでも敵の戦力を減らしておくのに越した事はないからな」
「分かっている。陽光全軍に次ぐ、我等が国土を侵したブリタニア軍を許すな! この国土が誰の物であるのか、そしてその国土を守る陽光軍の強さを奴等に見せつけるのだ!」
星刻の言葉が通信を通して響き渡り、陽光軍が撤退していくブリタニア軍へと攻撃を開
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