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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
26 隠される真実
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麻色に蝶の髪飾りの少女、そして目の前の解析装置で分析されていいる緑のメッシュの少女。
どうやら逃げようとしたのをジャミンガーになった部下たちが取り囲んだところ、この少女が囮になって残りの2人とスターダストを逃したらしい。
持ち物はトランサー、僅かな金の入った財布、そしてお守りのような巾着袋。

「あなた...いったい何者よ?」

この少女、メリーは解析すると普通の人間という結果が出た。
しかし不思議なことに体のデータ分解率が異様に高い。
まるで電脳空間と現実空間を行き来しているかのようだった。

「何度解析しても...一見、どころか中身まで普通の人間なんですが...電脳空間に入った途端にネットナビに近い存在に変わるようです。人間、データ化されれば所詮はタダのデータ。ネットナビに切り替わるなんて、ありえないことですが...」
「安食は喋らないけど、恐らくはディーラーに関係しているんでしょうね。ロキの子の1人だとすれば、これがムーの力の1つとして片付けられないこともないでしょう。元から理屈で片付けるのは今の技術力では不可能な怪物の集まりでしょうし」
「あと僅かにおかしいところがあるとすれば、DNAの配列に、不自然な部分が」
「ロキの子なんてディーラーにいじられただけじゃないの?」
「いえ...ロキの子のDNA操作とは...違うようです。まるで欠損した部分を何かで補ったかのような...」

美緒はメリーを見た。
この娘がスターダストと関わりがあるのは間違いない。
だがなぜ自分の身の危険を犯してまで、逃したのか。
数日前の自分の娘の行動を思い出した。
なぜ学校でイジメられているだけのゴミクズのような少年をかばって命を落としかけたのだろう。

「どうして?ミヤ?」

美緒はミヤとメリーを重ね、この2人の行動の共通点について考えていた。
そして分かったのは、この行動の動因は2人共同じである。
そんな気がすることくらいだった。




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