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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
26 隠される真実
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ミソラを通り抜けて1人の少年がテープをくぐった。

「え?」

「オイ、君!!ここは立入禁止だ!!」

「すいません!!オレ、光熱斗って言います!!光祐一朗の息子で、ここに来るように言われたんですけど」

「!?君が!?君が例の....分かった、通っていい」

熱斗は場違いなところにやってきてしまったような気がした。
自分のあまりの若さに驚かれている。
本当に任せるかどうか討議が始まりそうだった。
雰囲気もギスギスしている、それどころではない。
それを通り越して何か威圧的なものを感じた。
特に奥のパトカーの助手席で資料を見ている眼鏡の男・木場からだ。

「確か....光博士の息子さんといえば、W.W.W事件やネビュラ事件、電脳獣事件を解決した凄腕オペレーターだって...」
「いいじゃないですか?やらせてみましょう」

木場は判断に困りかねている隊員に歩み寄り、笑顔で判断を下した。

「じゃあ早速、ローカルネットに侵入して防犯システムを管制下に置き、カメラ映像を入手してください」
「ハイ!行くぞ、ロックマン!!」
『うん!熱斗くん!!赤外線は妨害電波で使えない、ケーブル経由でプラグインだ!!』

熱斗はポケットから数年前までは当たり前に使っていたプラグイン通信ケーブルを取り出し、学校の玄関にある認証コンソールにケーブルを繋いだ。

『プラグイン!!ロックマン.EXE!!トランスミッション!!』

一瞬にしてロックマンが学校のシステムに転送される。
だがこれはまだシステムの管理権限を入手したわけではない。
これからが本番だった。

「ロックマン!!防犯システムを探せ!!外からのアクセスだ...多分、奥の方にある」
『了解!まずは生徒認証から......セキュリティ解析....脆弱性発見...解除...これで玄関のロックは解除されたよ』
「気をつけろ...立てこもり犯もこのシステムの中にいるかもしれない...」

ロックマンは熱斗のオペレートに従い、徐々に奥のシステム迫っていく。
熱斗も片手を腰のバトルチップケースに伸ばし、いつでも敵やウイルスが現れてもいいように待機している。
その鮮やかな手口に周囲の隊員たちも驚きを隠せなかった。
しかしその中、木場だけは何処か笑いを浮かべた顔をしていた。
遠目で見ていたシドウはその笑みに不安を感じていた。












才葉芸能学園中等部B1階、高垣美緒はいつにもまして気をもんでいた。
プライムタウンでの一件、スターダストを追った部下たちが見つけたもの、それは意識を失ったスターダストを連れてプライムタウンを去ろうとする協力者の存在だった。
報告によれば協力者は3人、桜色のメッシュの混じった髪の長身女性、亜
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