憎悪との対峙
26 隠される真実
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めたんだろう。そのせいで自分の娘が死にかけてるって知ってるのかねぇ...この女」
「....」
「他にも色々と調べてきた。でもコレを話すのは事件が解決してからにしよう」
「そうね。取り敢えずValkyrieがインターネットダウンに関わっているのがハッキリとしたわ」
リサとマヤ、そして笹塚はモヤモヤとした気分の中、再び作業に戻った。
「暁さん、あと...50分で時間です」
「あぁ...ったく、あのクッソ無能」
シドウは所定の位置で待機しながら愚痴を口にした。
タイミング的には最悪が重なっている。
異常電波の観測から始まり、その場所で中学生が大量虐殺されValkyrieの武器が発見される。
そして翌晩、廃ビルでValkyrieの倉庫と思われる場所が謎の崩壊、そこでも同じ異常電波が観測され、インターネットがダウン。
トドメが武装した集団が中学校を占領した。
そして無能な新課長が人質を見捨てて、名誉を守ろうとするようなことを言い始めた。
もうどうしたらいいか分からない。
「どうします...本当に人質を皆殺しに....」
「生きてても殺せってことだろ?Valkyrieにみんな殺されたことにするために、生存者がいちゃいけないってわけだ」
「そんな...」
「なぁ...お前の部下、何人か信用できる奴にあの新課長の息の掛かった奴らを取り押さえさせられないか?」
「え?」
「もし仮に人質が全員無事なら...元からValkyrieに殺されてはおらず、無事に全員救い出せたっていう結果になる。誰か殺されたり負傷して中途半端な結果になるから問題なんだろ?だったら全員、無事に助け出すしか無い」
「...分かりました。やってみます」
シドウは唇を噛んだ。
もし仮にこの事件が解決できたとしよう。
そうだとしてもこの課長の元でValkyrieの確保できるかと言われれば、疑問符がつく。
というよりも確実に不可能だろう。
そうだとすれば、まずこの課長を排除するところから始めなければWAXA自体が崩壊する可能性すらあるのだ。
「どうすれば...」
シドウは自分の腕のG-SHOCKを見た。
時刻は16時9分、突入の17時まで刻一刻と迫っている。
だがそんな時、不意に目に入ったものがあった。
「スズカ!!」
「ん?あれは...響ミソラ?」
KEEP OUTのテープの外で野次馬に混じって大声で校舎に向かって叫んでいる少女がいた。
変装はしているようだが、声や背格好から間違いなく響ミソラであることは見て取れた。
だがその両サイドをボディーガードが固めているようで、野次馬の中で気づいている者は数人いたようだが何かしようとするものはいなかった。
だがその
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