憎悪との対峙
26 隠される真実
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TAR ILLUSION』とプリントされている。
そしてテーブルの上に並べられた武器類を見た後、再びスター・イリュージョンを見た。
アイリスは何処か不安な顔をする。
まるで彩斗がどんどん触れてはいけない領域に近づいていっている。
そんな気がした。
「じゃあ今から20分であなたにバイクの乗り方を教えるわ。同じことは二度と言わない。そのつもりで」
彩斗はそれを聞いて頷いた。
全く今まで触れたこともない世界だった。
仕組みとしてはシンプルなのだろう、何度か映画で見たことはある。
だがそれでも実際に動かしてみるというのはやはり緊張があった。
しかし彩斗はこれらの装備を見ながら、不思議とうまくいきそうな気持ちが込み上げてきて、こう呟いた。
「よし...行こう」
「おーい!戻ったぞ!!」
「マヤちゃん!遅い!!」
「え?」
マヤはスターバックスのキャラメルフラペチーノを片手に自信満々に管制室へと戻ってきた。
しかしすぐさまリサの怒号が飛んできた。
「何だよ、姉ちゃん!?こっちはせっかく色々と調べてきてやったってのに!?」
「それどころじゃないのよ!さっき連絡が入ったの!!才葉芸能学園がValkyrieに占領されたのは知ってるわね?」
「あぁ...まぁ無線は聞いたよ」
マヤは自分のデスクに腰掛けた。
そしてMacbook Proをテーブルの上に乗せた。
リサはその間にモニターに情報を表示していた。
「そこに新任の課長がやってきた。で、その課長がとんでもない計画を命令したの」
「ハッ、まさか生徒もValkyrie皆殺しとか?」
「その8割型当たり」
「!?ブッ!!アァァァ!!」
マヤは口に含んだコーヒーを噴き出した。
それがPCのキーボードとモニターを濡らし、慌ててハンカチで拭いた。
「人質は既に殺されていたことにしてValkyrieを殲滅するつもりらしいわ。もし突入によってValkyrieに人質が殺されても、突入した機動隊が生徒を誤殺しても....全て不問に付されてしまうわ...」
「冗談だろ...本気でそれを実行する気なのかよ!?だいたいそんなこと命令する課長って...」
「暁さんの話だと、そいつ、警察庁からの出向組でどうも上から送られてきたやつらしいっすよ」
隣にいた笹塚も危機感を覚えながら学校から半径10キロメートルを中継基地にしている隊員たちと通信しながらそう言った。
WAXAはある種のスパイ組織、そのため国家権力でも歯止めが効かない。
警察機構とは同じような権限を持ちながらも不干渉であり、WAXAの方が警察の事情をよく知っているという構図だ。
そのためか警察とは元から犬
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