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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第2話 我、入国ス
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とまで思ってしまうその四肢に、内心ドキリとしてしまう。

そんな気持ちを振り払う様に扶桑の手を取ってヘイズルの手に乗った。
最初は警戒…と言うよりおっかなびっくりヘイズルの手に乗った扶桑だが、ヘイズルの手が動き出した途端にバランスを崩してしまった。
それを咄嗟に庇うも、間近に迫った扶桑の顔と視線、それと柔らかい感触に脳幹が痺れる様な感覚を味わった。

「…ぁ、ご、ごめん」
「い、いいのよ、ありがとう」

いそいそと2人で乗り込み、ヘイズルを動かした。
甲板からゆっくり飛翔し、埠頭へ着地。

「さて、吉と出るか凶と出るか…」
「きっと上手く行くわ」
「ありがとう」

降り続く雨の中、俺はハッチを開け広げた。


???


1時間後 第1024鎮守府
提督執務室

「…で、諸君等はその地球連邦軍の艦隊である、と…?」
「はい、地球連邦宇宙軍第8艦隊麾下、特殊即応艦隊エインヘリアル。
任務は危険度の高いテロリストや宙賊の排除です」
「ここへ来た目的は? 何故扶桑の手助けを?」
「前者については、我々の意思で来たわけではありません、地球への降下中に何らかのトラブルがあったのではないか、と考えています。
後者は……その………姉を助けるのに理由が入りますか?」
「…いや、要るか要らないかの問答繰り返したら終わんねぇし……。
…ってか本当に一葉なのか?」
「DNA鑑定でもするか? 俺は構わないぜ?
それとも親父の机の左側の上から3段目の引き出しに隠してある卑猥な本の話でも…」
「それ以上はやめてくれ一葉ッ??」

シトシトと降り続く雨が、親父の執務室の窓を叩く。
俺と親父の2人きりの執務室に響く雨音が、ひどく懐かしかった。
感動の再会…とは上手く行かなかったが、皆元気そうで何よりだ。

「で、俺達の処遇は?」
「一応事故で止む無く寄港したことにする。
殿下にお前達の上陸と滞在の許可を戴いた。
ただし、常に監視が付くと思ってくれ、それが条件だ」
「お安い御用だ、条件を呑むよ」
「…感謝する。
ああ、それと大本営からお前達の検分をするために、調査団が来るそうだ。
とりあえず、国家機密に抵触しない程度に紹介して欲しい」
「いや、まぁいいけど…そうなると準備が必要だな……いつ来る?」
「1ヶ月後だ、……無理を言って済まないな」
「大丈夫、それだけあれば充分だよ」

親父が徐に立ち上がって手招きした。
話は終わりらしい。

「腹減ったな……、 久し振りに母さん≠フ飯にありつく気は?」
「喜んで」

来て早々母さん≠フ飯にありつけるとは幸先が良い。
母さん≠フ飯は絶品だ。
特に近頃はリンドヴルムの宇宙食やら合成品やらしか食べてなかったから楽しみだ。


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