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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第2話 我、入国ス
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が……しかし………」
「心配するな、わざわざ休養中の殿下≠ノ無理を言って、直筆の誓約書を用意して頂いたし、先程書類も賜った。
もし扶桑の言う通り外国の艦隊だった時の為に、会談と歓迎の用意を間宮≠ニ鳳翔が進めてる」

心配性な我が鎮守府の総旗艦、戦艦長門が不安そうに鎮守府の内港から外洋へ通づる入口を見据えていた。
そんな旗艦をなだめながら、扶桑の艦体の入渠準備の為に其処彼処を走り回る小さな妖精達を眺めた。
誘導妖精や工廠妖精、更には装備妖精など、鎮守府で手の空いている妖精達がどんどん集まって来て、資材を用意したり手順を確認したりと忙しそうに走り回っている。

「提督ッ?? 扶桑さんが到着しましたッ??
件の艦隊に曳航されている模様ッ??」

哨戒機を出していた軽空母の飛鷹が走って来て報告してくれた。
それと同時に、鎮守府のすぐ近くにある小島の影から、鎮守府内港を照らし出す扶桑の探照灯の強い光と、空を飛行する巨大な艦艇が3隻、衝突回避用の照明と思しき赤や緑のライトを点滅させながらやって来た。

「長門、全艦艇に通達しろッ??
予定通り客人≠出迎える、とな??
発砲は攻撃を受けた時のみ許可するッ??
それまでは待機だ、迂闊な行動は取るなと厳命しろッ??」
「了解したッ??」
「飛鷹は引き続き哨戒を続けろッ??」
「了解ッ??」

走り去る2人を見据えながら、迫り来る謎の艦艇を見上げる。
何時もの様にポケットからタバコを取り出し、火をつけた。
その火をつけたタバコに、ポッ…と水滴が1粒。

「雨…か……」

ポツポツと降り始めた小雨に、鎮守府が濡らされて行く。

「…さて、鬼が出るか仏が出るか……」

鎮守府全体の緊張感が、一層張り詰めた。


???


戦艦扶桑 艦首甲板

『リンドヴルム、戦艦扶桑、港へ接岸しました。
リンドヴルム、ユグドラシル、ヴィドフニル、各艦は水上航行態勢を維持』
「先方に艦の整備の為、機材と修復資材の搬出と、人員上陸の許可を打診しろ。
許可が降りたらプチモビとマリーンズのMS、扶桑の工作隊を優先で上陸させてくれ。
俺は扶桑の艦霊と共に先に上陸する」
『了解、お気をつけて』
「…はぁ」

ヘイズルに常備してあった無線機を切って、溜息を吐いた。

「どうしたの、一葉ちゃん?」
「いや、いざ親父達と会うとなると…その……緊張して来た」
「ふふ、大丈夫よ。
自信を持って、一葉ちゃんのありのままを見せれば、きっと信じてくれるわ」
「だといいけど……」

俺の連邦軍の将官制服の上着を羽織った扶桑が、コロコロと笑いながら励ましてくれた。
ビリビリに破けた服ではあんまりなので、制服の上着を羽織って貰ったが、それでも酷く扇情的で美しい
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