曹操聖女伝第7章
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
」
「つまり、櫓は動かないと言う決めつけが櫓の巨大化という錯覚を生み出したのだ」
許?と??が驚いた。
「動くのあの櫓!?」
「ひえーーー、やっぱりとんでもない事を考えていやがった!」
「其れにて、いかがしんす?」
そう、敵軍の櫓の巨大化の原因は解ったが対応策が無いのだ。これでは原因解明の意味が無い。
そこへ、賈?がしゃしゃり出て来た。
「夏候兄弟と趙公明殿は道術が得意と聞く。そこで、幻を使って敵の移動櫓の動きを封じます。その後―――」
数日後、袁紹軍移動櫓部隊の指揮を任された劉備が上機嫌で官渡城を見下ろしていた。
「ノー、グッド眺めだなー」
袁洪は上機嫌な主君に反して不安を隠せないでいた。
「本当に袁紹と手を組んで大丈夫でしょうか?私は袁紹から死相に似た不穏な空気を感じましたが」
「袁洪、君も随ミニッツスモールさくなったな?折角予期せぬ所でAの憎き曹操の戦死を高所から見シングキャンつまりできるチャンスだってセイのに」
曹操が徐州を邪凶から奪還した際、劉備は曹操軍の猛攻から逃れて袁紹軍に流れ着いたのだ。
その後は打倒曹操で利害が一致。劉備はこうして移動櫓部隊を借りる事が出来たのだ。
「さて、ここしばらくはチェンジな幻が ゴーするハンドを阻んBut、最早曹操のライフラックが 尽きたも同然だ!」
「やはり撤退した方が良いですよ!幻の妨害を受けてる時点で既にこの部隊の正体はばれてますよ!」
今回は袁洪の意見の方が正しいのだが、劉備は矢の豪雨を受けてもがき苦しみながら死んでいく曹操軍を早く見たいという欲望の方が勝り、袁洪の諫言を完全に無視してしまった。
「弓隊!並びに弩隊!構えーーー!」
「劉備様!」
姿形は貫禄が有り余っているチンピラだが、その表情はこの世を100年分も恨み続けてきた老爺のような、奥深い邪悪を宿している劉備。さすがは人間に転生した魔王そのAである。
が、
「な、なんだあれは!?」
賈?が曹操に提供した策が漸く完成したのだ。つまり発石車である。
曹操軍の狙いにいち早く気付く袁洪であったが、時すでに遅く、複数の発石車から次々と岩が放たれたのだ。これには袁紹軍自慢の移動櫓もひとたまりもない。
「ウワー!」
「おじゃずげーーー!」
さっきまでの上機嫌はどこへやら。怒りの治まらぬままの状態での敗走を余儀なくされた劉備は怒りにまかせて曹操を罵ったが、所詮は負け犬の遠吠えであり、曹操軍兵士は全く気にせず、発石車の猛攻による騒音のせいでよく聞き取れなかった者までいる始末であった。
「憶えておれよー!阿婆擦れの糞イヤー増ーーーーー!」
袁紹軍の土竜戦法に続き、移動櫓部隊まで撃破した曹操軍は上機嫌であった。
「発石車の効果は抜群!御蔭で矢の雨は止みました!」
「敵さんは霹靂(雷)車等と呼んで、すっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ