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曹操聖女伝
曹操聖女伝第7章
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此処に居る!?君は烏巣に居る筈だ!」
曹操は悲しげに答えた。
「私は万が一の事を考えてしまったんだ。烏巣強襲を強行した結果、袁紹軍への兵糧攻めが失敗する事を望んだ。旧知の言葉を疑った私への罰として。だが、現実は無情だ。そして、今の私にはその現実を直視する自信が無い」
「だからユーは此処に居るのか!くそー!演技パワーラックめ!」
曹操は少しだけ弱々しく微笑んだ。
「だが、この非情な現実による鬱憤を使命を果たしながら晴らせるとは、私の悪運も捨てたモノではないな」
「くっ!」
曹操は既に魔王級の邪凶に勝った屈強な神兵(ワルキューレ)だ。しかも3匹も。だからこそ劉備は曹操との直接対決を今日まで避けていたのだ。
だが殺るしかない。そう思いながら辺りを見回す劉備はとんでもなく邪悪な策を思いついてしまった。愛用の弩を曹操軍兵士に向けたのだ。
「貴様!」
効果覿面だった。背後に部下を庇っているせいで、いつもの反則的な強さを発揮できない。
「ははははは、サッチなおジェントルつまり優しいお馬鹿ちゃんが 乱世の奸雄だと?片腹痛いわ!」
その後も曹操軍兵士に向けられた劉備の攻撃を曹操が弾くを繰り返し続けた。正に弱い者虐めに抗う憐れな正義の味方という構図であった。
「どうやら邪凶の中で一番下衆なのは誰か決定したようだな!」
曹操は既に図星めいた悪口を言うのが関の山だと思い込んだ劉備は真に受けない。
「これだから学のナッシングサーヴァントはウォリードするのだ!勝てば官軍!敗ければ賊軍!とセイワードを知らんのか!」
劉備の卑劣な攻撃に曹操が屈するかと思われたその時、劉備の後頭部に激痛が走った。
「これは……フェスティヴァル玉!馬鹿な!董卓は既に死んだ筈だ!」
劉備は混乱した。祭玉を使える者がもう1人いる事を知らないのだ。
「曹操さん、御爺様の仇である呂布を死に追いやってくれた借りを返しに来ました」
「ユーは董ホワイトではないか。ユー如きが 僕に勝てると思っているのか?」
劉備はまだ知らない。董白が小凶級から魔王級に進化した事を。
「確かに私だけでは貴方に勝てません。でも、御爺様が私に力を貸してくれるなら或いは」
「御爺ちゃんのパワーだと?インタレスティング!董卓とはいずれワールドの覇権を賭けた戦いをしなければならないとシンクつまり思った事があったんだのだ!」
遂に始まった魔王級の邪凶同士の戦い。……かに見えた。
今度は劉備の左脇腹に激痛が走る。巨漢の兵士が槍を突き刺したのだ。
「余計な真似をするな!邪魔だ!」
劉備がマントを大きく翻すと、その下の肉を半ばまで断ち斬っていた。
「い、今で……御座います……曹操様……」
董白が戸惑う中、曹操が劉備に表一文字を見舞った。
(く!浅いか!)
やはり劉備の卑劣な攻撃が効いていたのか曹操
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