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曹操聖女伝
曹操聖女伝第7章
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曹操が董承を処刑していた頃、幽州でも血生臭い出来事が起ころうとしていた。切っ掛けは公孫?(字は伯圭)と劉虞との対立であった。
幽州では銀月族と呼ばれる亜人種の反乱に頭を悩ませていた。そこで朝廷は幽州刺史の経験のある宗正の劉虞を幽州牧に任命してこれに当たらせた。
銀月族に対し恩徳を以た懐柔策を採る劉虞に対し、公孫?は
「銀月族は制御し難いものである故に、彼女等が服従しない事を以て討伐すべき。若し今彼等に恩徳を与えたら、益々漢室を軽視するに違いない。劉虞の政策は一時の功名は立てても、長期的戦略ではない」
と反論し銀月族降参の使者を捕らえて殺害した。
また、橋瑁と曹操が董卓に対する挙兵を謀った際、袁紹や韓馥は、劉虞が漢王室の年長の宗室ということで皇帝に擁立しようとしたが、公孫?は
「皇帝になれるほどの人物なら、天から雨を降らせることができるであろう」
と強引な要求をした。時は真夏の最中だったが、結局雨が降らなかったため、劉協はなんとか今上帝の地位に踏みとどまれた。
更に公孫?は袁紹にこう告げた。
「馬鹿げている!それでは規律と大義に反する!そんな事は通せない!」
この一件が袁紹軍の遅参に繋がったのである。また、この一件から、元より悪かった劉虞と公孫?の仲はますます険悪になった。
やがて劉虞は公孫?が乱を起こすことを警戒し、異民族らと連携し数万余の大軍を集め公孫?を攻撃した。
ところが公孫?との決戦を前に、従事の程緒が
「公孫?の悪事過失は明白だが、処罰の名目が立っておらず、また勝算の見通しも立っていない。ここは兵を留めて攻撃せず、武威を示せば公孫?は降伏するでしょう」
と進言する。
劉虞は進言を退け、士気を沮喪させたとして程緒を斬首に処したが、かえって軍勢は混乱した。さらに従事の公孫紀は、公孫?と同族で彼に厚遇されていたため、討伐作戦の詳細を密告した。
公孫?は劉虞の陣へ火攻めを仕掛けて散々に討ち破り、ついに劉虞は捕らえられてしまった。
これに慌てたのが袁紹であった。曹操が董卓軍残党の魔の手から劉協を奪取した事で、まるで飛ぶ鳥を落とす勢いとなった事を憂いでおり、何とか曹操を今上帝の後ろ盾を得た状態から引き摺り降ろしたかった。
が、袁術の失敗を見た後では、皇帝僭称への踏ん切りがつかなくなる。そこで後漢の東海恭王・劉彊(光武帝の長男)の末裔である劉虞を皇帝に擁立しようと考えていた。
無論、劉虞を斃せば袁紹が動き出すのを読んでいた公孫?は、易京に防衛用楼閣を建造し、10年分の兵糧を貯め込んだ。
「兵法には百の城楼は攻撃しないとあるが、現在自分の城楼は千重にもなっている。(農事に励んで蓄えた)この穀物を食い尽くしている間に天下の事態の行方を知る事が出来よう」
其処へ1人の美少女がやって来た。
サイドを首筋で切りそろえた綺麗な水色
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