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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第378話】
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ル。

 一方、シャルをナンパしていた男二人は俺を見るなり――。


「あ! てめぇ、四月の時の奴じゃねぇか!」

「あ、そうだ! てめえのせいで警察に罰金を払う羽目になったんだぞ!」


 何やらごちゃごちゃと文句を言いながら詰め寄る男二人のうちの一人に胸ぐらを掴まれ、もう片割れには力一杯肩を掴まれた。

 そんな男二人の様子に、シャルが怪訝そうな表情を浮かべて相手の手を払おうとするが、俺はそれを止めるように手首を掴んだ。

 いくら代表候補生でも、流石に手を出したとなれば下手すると国家間の問題に発展しかねないし、シャルの立場も現在非常に良くない立ち位置というのもあるからだ。

 手首を掴まれ、シャルもわかってくれたのか成り行きを見守る事にしたようだ。

 それはさておき、四月――と聞いて思い当たるのは、多分未来をナンパしてた奴の事かなと思う。

 そう思い、二人の顔をよく見ると、確かに四月に未来に絡んでいた男達だった。

 一方が顎髭を生やしていて、もう片方は更にピアスの数が増えていた。


「あぁ、そういやそんな事もあったな。 ――てか、明らかに強引なナンパは新しく施行された条例違反だぜ?」

「あぁッ!? 知らねーよ、そんなのッ!」

「てめえぶん殴ってこの子、貰っていくぜ! 二対一で勝てると思うなよ、クソガキッ!」


 そう言って胸ぐらを掴んでいた男は、拳を振り上げる。

 真っ直ぐと顔面に叩き込もうとするその拳を、ひょいっと避けると顔の横を拳がすり抜けていった。


「……悪いが、こんな人前で喧嘩するつもりか? 先にちょっかいかけてきたのはそっちだし、既に目撃者も複数いる。 更に言えば側に派出所もあるんだ、あんまり目立った事すると捕ま――」

「ウルセェッ! てめぇを一発殴ってやんなきゃ気がすまねぇんだよ!」


 そう言って再度拳を振りかざすナンパ男、拳を振り下ろそうとしたその時、ナンパ男の顔面に『誰か』の拳がクリーンヒットし、思いっきり横に吹っ飛んでいった。

 因みに俺ではない、俺が殴れば真後ろに吹き飛ぶ筈だし、そもそも俺は喧嘩をするつもりはない、多少口が悪くなることもあるが、拳を振るう時は何か理由がある時だけだ。

 吹き飛ばされた男の元へ、もう一人の男が駆け寄る。

 吹っ飛び方が悪かったのか、頭をコンクリートでしこたま打ったらしく、舌がだらしなく口元から出ていた。

 ……てか、死んでないよな。

 そう思いつつ、胸ぐらを掴んでいた相手を吹き飛ばした犯人の顔を見て、俺は頭が痛くなる思いだった。


「俺の連れに何してんだ?」


 ……一夏である、確かに俺は胸ぐらを掴まれていたし、殴られそうにはなっていたが可能な限りは
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