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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第378話】
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るし」
「ぅ、ぅん……。 あ、そろそろあたし、行くね? あ、アタシは……あんたの事……す、すす、すすきだからっ!」
そう言って脱兎の如く通路の向こう側へと消えていく鈴音に、すすきってなんだと思いつつ、俺は再度ドアの鍵が施錠されているかの確認を行うと、学園寮近くの駅へと向かっていった……。
――レゾナンス駅前付近――
モノレールに揺られ、レゾナンス駅へと到着すると、そのまま降りる。
休みという事もあってか、駅には家族連れやカップル、友達同士等のグループが多々見える。
駅員達は、老人の電車の乗り換え等の応対していて忙しそうにしてるのが見られた。
駅構内の階段を降りていく、人の波をするりと掻い潜り、レゾナンス駅前に出て駅前モニュメントを見つけ、足を運ぶ――と、少し離れた所にシャルと見慣れない男の二人組が居た。
――いや、何処かで見た気がしなくもない、だが思い出せない辺りはどうでもいい記憶なのだろう。
そんな男二人組は、見た感じそのまま『遊び人』といった感じの風体だった。
足を止める事なく近付くと、徐々に会話内容が聞こえてくる。
「ねえねえ、カーノジョっ♪」
「今日ヒマ? 今ヒマだよね? 僕達とどっか行こうよ〜」
明らかなナンパに、シャルは怪訝そうな表情を一瞬見せるが、出来るだけ傷付けないようにする為か、笑顔で――。
「すみません、約束がありますから」
――そう笑顔で応えるのだが、そのシャルの反応に多少脈ありと思ったのか更に一歩前に近寄る。
俺は、それにイラッとするが、人混みが邪魔をしてシャルの元へと行けずにいた――てか、この人混み、全然途切れないんだが。
「えー? 良いじゃん、良いじゃーん、遊びに行こうよ〜♪」
「俺、車向こうに駐めてるからさぁ。 どっかパーッと遠くに行こうよ! フランス車の良いところいっぱい教えてあげるから!」
そう言って男の一人が指差した先には、確かにフランス製の車が駐まっていたのだが、あそこは確か駐禁の筈。
そんな事はお構い無く、男二人はシャルにナンパを続けるのだが。
「日本の公道で燃費の悪いフランス車ですか。 ふうん」
明らかな作り笑顔のシャルだが、男達二人はそれが更に【脈あり】に見えたらしく、シャルの肩に手を置こうとしていた。
人混みが疎らになった隙をつき、一気に抜け出ると俺はシャルに声をかける。
「おっす、シャル。 早いんだな。 まだ時間三十分前だぜ?」
「あ、ヒルト……! 良かったぁ……」
そう言って声をかけると、シャルは安堵したのかホッと一息吐いた。
直ぐ側によると、俺の服の袖口を掴むシャ
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