一話 再誕
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あった。
どこぞの吸血鬼に恋をした主人公ではないが、あらゆるものに線が見えるのだ。
なぞってみると、ほらもう言わずもがな、真っ二つに。
そして、たまに光も。
しかもこの光は普通じゃないのだ。
そう危険を知らせるかのように光が見える。
しかし、これを誰かに知られないように隠すのにはあまり苦労しない。
魔眼の方は意識しなければあまり見えないし、脅威の方はあっても別に困ったりはせず、特段不思議がられることもない。
まぁそこら辺は別に、これらは俺が生前にメールで返信した内容の、直視の魔眼と脅威の幻視ではないかと思うのだ。
というかそれ以外ありえない。
そして、本当に今さらだが疑問に思うのは、
『能力は一個』といいつつも、屁理屈のようにまるめたこの二つの能力がもらえるとは、一体全体どういうことなんだろうか。
そのことについてうんうん唸りながらも、本日学校で出された宿題を解く。
はたから見たら本当にその問題に対して難しくて唸っているように見えるのだろう。
自分の目の異常さに気付き、それらを悟られないようにと決心してからさらに月日は流れ12歳を迎えた。
正直なところ、前世のことが気になって仕方がない。
毎度毎度、『正直なところ』『今だ』を連発するのは気が引けるが、仕方ないと割り切る。
今まで、本当に子供のように振舞ってきたのは、というよりもそうなっていたのは、若干の自暴自棄があったのだと思う。
子供でいずにはいられなかった。といったところだろうか。
転生したいなんて思ったこともない。
あの頃はあの現状に満足していたと言ってもいい。
友達から『キング・オブ・チキン』の名をもらい、イジられキャラとして定着していたとしてもだ。
こんなどこの世界かも分からないところに生まれたくはなかった。
はじめはタイムトリップを考えたのだが、ありえないものを見てしまったことからその考えはなくなる。
自分のステータスが見れるのだ。
あくまで、大雑把ではあるが、それも見える、目で確認できるというのは異常だろうと思う。
そして、おのステータスの表示があまりにも、あまりにもゲームの『ペルソナ』の表示に酷似していたのだ。
ステータスはPSPボタンの△を押す、なんていうのは出来ないのでどうやって見たのか、ということに疑問がいくのだが。
何故か、こう
(あ〜、今の俺って勇気あるんだろうか?)
なんて思うと見えるのだ。
そう、勇気がポイントなのだ。
生前の俺が求めてやまなかったものだ。
学力:3
そこそこ良い
魅力3
そこそこある
勇気4
頼りがいがある
Lv1 流峰 彩
HP 10/10
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ