暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
24弾 『武偵殺し』の正体
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ざけた喋り方……『武偵殺し』だ。やっぱり出やがった」
「……やっぱり……?あんた、『武偵殺し』が出ることが、わかって――――」
赤紫色
(
カメリア
)
の目が、まんまるに見開かれる。
俺はついさっき閃いたあの推理を、伝えることにした。
「『武偵殺し』はバイクジャック、カージャックで事件を始めて――――さっきわかったんだが、シージャックで――――ある武偵を仕留めた。そしてそれは、たぶん直接対決だった」
「……どうして?」
「そのシージャックだけ、おまえが知らなかったからだよ。電波、傍受してなかったんだろ」
「う、うん」
「『武偵殺し』は電波を出さなかった。つまり、船を遠隔操作する必要が無かった。奴自身が、そこにいたからだ」
あの金一が逃げ遅れた、というのもそもそもおかしいとは思っていたしな。
「ところが、バイク・自動車・船と大きくなっていった乗り物が、ここで一度小さくなる。俺のチャリジャックだ。次がバスジャック」
「……!」
「分かるかアリア。コイツは初めからメッセージだったんだよ。おまえは最初から、奴の手のひらの上で踊ってたんだ。奴はかなえさんに罪を着せ、おまえに宣戦布告した。そして金――――いや、シージャックで殺られた武偵を仕留めたのと同じ3件目で、今、おまえと直接対決しようとしている。この、ハイジャックでな」
推理の苦手なアリアが、ぎり、と悔しさに歯を食いしばる。
そこに――――
ポポーンポポポン。ポポーン。ポポーンポポーンポーン……
ベルト着用のサインが、注意音と共にわけのわからない点滅をし始めた。
「……和文モールス……」
アリアが呟いたので、俺は揺れる機内でその点滅を解読しようと試みる。
オイデ オイデ イ・ウー ハ テンゴク ダヨ
オイデ オイデ ワタシ ハ イッカイ ノ バー ニ イルヨ
「……あからさまに誘ってるな」
「上等よ。風穴あけてやるわ」
アリアは眉をつり上げて、スカートの中から左右の拳銃をぞろりと出した。
「一緒に行ってやる。今の俺が役に立つかどうかは、正直わからないけどな」
「……ありがと」
おや?俺はてっきり、『来なくていい』的なことを言われると思ってたんだが……なんかこのアリア、素直すぎないか?
「ハッ!?まさか偽物!?」
「なわけないでしょ!バカみたいなこと言ってないでさっさと行くわよ!」
床に点々と灯る誘導灯に従って、俺たちは慎重に1階へと降りていく。
1階は――――豪奢に飾り立てられたバーになっている。
その、バーのシャンデリアの下。
カウンターに、足を組んで座っている女がいた。さっきのアテ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ