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不可能男との約束
拳神現る……!
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の影を潰すかのように上から踵落としが落下してきた。






生物的には人間というカテゴライズされている剣神の踵は、しかし大地に触れた瞬間、大地は耐えられないと叫ぶかのように破裂した。

「く……!」

破裂した大地を舗装していたコンクリートなどが飛来してくるが、それらは体を逸らしたり弾くことによって応対する。
そうしてようやく礫の嵐が終わった頃には武蔵副長が蹴り砕いた7mくらいの小規模だがそれでもクレーターとして作られた道が見れた。
最上位の暴風神とはいえ剣神のはずの武蔵副長のただの踵落としの攻撃がここまでの効果を出すのかは予測はできる。
例え剣がなくても彼の一挙一動が神の加護と格があるのだ。
ただの神の一撃なのだ、これが。だからこそただの道具や道、武器、そして人体は神の一撃に耐えられない。
つまり、剣がなくても十分な強さを発揮できる存在だ。
だが、別に驚くことはない。
妖精女王と同格の存在と言われる副長なのだ。この程度で驚いていても始まらない。
そして件の剣神はゆらり、とまるで幽鬼のようにクレーターの中心で揺れ

「運が良かったなぁ、アスリート詩人……近年稀にみる神様の鉄槌をその身で受け止めれるんだぜ? 感想は?」

「───まだまだ感想を吐き出すには盛り上がりが足りないと思うよYou?」

ほぅ? と剣神が愉快そうにこちらを見てくる。
中々、見応えのある獲物を見つけたという表情だ。
期待の感情にまるで色を塗る様に殺意を張り付けようとする。
まるで獣だとジョンソンは表情を変えないようにしながらそう思った。

「流石……流石は女王の盾符。それとも流石はベン・ジョンソンって言った方がいいかよ?」

「前者で頼むよGod」

Jud.と答えられる事にまるで理解を得たと思うのは錯覚だろうか、と思うが今は戦闘中だ。
無駄な思考は封じて頭の中でパターンを考えている自分に目の前の少年は語りかけてくる。

「まぁ、そんくらいの気概がなきゃあ速攻でぶっ潰していたし、何よりも今のこの何とも言い難い感情をぶつけられねえよなぁ……?」

話しやすい感じになったように思えるが燻っている感情が消えたわけではないことに今度こそ汗をたらりと流す。

「お前ら英国は幾つかミスをした……」

ゆらり、と揺れる。

「一つ、俺と智の初デートを邪魔したこと。二つ、予定である智とのイチャイチャ恋人繋ぎを邪魔したこと。三つ、更に予定である智と肩を抱いてラブラブブラスターを発生させること。四つ、それで密かに乳を愛でる時間を奪ったこと。五つぅ……色んな意味で興奮して溢れた涙を拭って俺が悶えることぉ……」

後半に口調が崩れ始めたことに明確な危機を抱いた瞬間、再び彼の姿が視界から消え、しかし

───とっ
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