暁 〜小説投稿サイト〜
ワンピース〜ただ側で〜
番外11話『超ベリーグー』
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の声。

「ハハッ! ハッハッハッハッハ!」

 そして、クロコダイルの喜悦の笑い声。
 それが瞬間、悔しさに顔を染めたビビの前を、ビビには視認できないなにかが通った。
 灰色の甚平をなびかせ、振り上げた拳をクロコダイルの顔面へと叩き付け――

 ――いや、さすがにクロコダイル。

 ハントの黒色の拳を、今度はその左手のフックで受け止めていた。

「さっきの一撃は餞別で受けてやったと言ったろう!」
「外に出ろ……ブッ飛ばしてやる!」

 怒り心頭のハントの言葉。特に後半のそれを受けて、自分が王下七武海として海賊のトップの一人にいるという自覚と誇りからだろうか。余裕を見せていたクロコダイルから初めて一瞬、言葉が消え、まるで脅すかのような表情へと変化した。

「うぬ惚れるなよ」
「お前がな!」

 常人ならば目をそらして謝りだしそうなほどに気迫の込められた声色に、だがハントも負けてはいない。獣ならば確実に唸り声を漏らしているだろう表情でクロコダイルを睨み付ける。
 クロコダイルが自分のフックにぶつかっているハントの拳を外して、背中を向ける。

「……ついてこい、5分で終わらせてやる」
「……」
「そこの小者海賊団を見捨てられるんならな」
「……あ」
「見捨てるなら今のうちだぞ? 俺も暇じゃねぇんだ。ついてこねぇなら先にアルバーナへと向かわせてもらう」

 ――忘れてた。

 この部屋が消滅するまで、おそらくはもう半時間程度。
 それを思い出して、クロコダイルに付いていこうとしていた足を止めた。クロコダイルは本当にハントがどちらを選択しようが構わないのだろう。足を止めずにミス・オールサンデーと共にそのまま扉を出ていこうとしている。

「……くそ」

 さすがに仲間を見捨てるという選択肢をハントが選べるはずもなく、必然的に檻をどうにかできないかを調べてみようと檻に寄ろうとしたところで――

「――おれたちのことはいい!」

 ルフィから制止の声が響いた。

「いや、でも」
「行け、ハント! ブッ飛ばしてこい!」

 いつもながらのルフィの、心強い言葉だ。
 普段のハントならばすかさず頷いていただろうが、今回は状況が状況。さすがにルフィの無計画な言葉を受けてただ信じるというわけにもいかない。反論しようとして、だがそこでルフィの後ろ。眉を人差し指でぐるぐると回転させているナミの姿が見えた。

 それで、ハントも気づく。

 ――そうか、サンジがまだどこかに……そういえばチョッパーも。

 頼れる仲間が外にいることを思いだし、ハントは小さくナミへと頷いた。

「ビビ、とりあえずこいつら頼んだぞ!」
「任せて!」

 気持ちのいい返事をもらって、だからこそハント
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