番外11話『超ベリーグー』
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まうだろう。高さは少なく見積もっても10m以上。面積も大抵のスポーツならば問題なく行えそうなほどに広い。
四方を囲む壁や、それに備えられた窓はおそらく特殊な素材で構成されているのであろう。地下室は水面下に存在しており、つまりは壁や窓の向こう側は水で覆われており、普通の材壁ならば一日ともたずに沈没している。
なぜカジノの地下にこんな一室が存在してるかは考えるまでもない。
ここはクロコダイルの秘密基地ともいえる一室。
例えば国を乗っ取るための最終計画『ユートピア作戦』もここで打ち合わせが行われた。
要はそういう場所だ。
そこで、ルフィたちと、ルフィを追っていた海軍大佐のスモーカーが捕まっていた。
海楼石入りの柵で覆われた特別製の牢獄で囚われており、自然系悪魔の実の能力者のスモーカーでも出ることができない。
捕まって大した時間は経っていなのだが、既に暇を持て余している人物が二人。
「サンジのマネ……肉くったのお前か!」
「あっひゃっひゃっ」
もちろんルフィとウソップだ。
いくらやることがないとはいえ、緊張感のなさすぎる二人へとナミが「真面目に捕まれ!」と、げんこつを振り下ろす。と同時に横で寝ているゾロへも「で、あんたはなに寝てんの!?」と、げんこつを。
「お、朝か」
「ずっと朝よ!」
尽きないボケに暴力的とはいえ的確に突っ込みを入れるナミは見事だが、これがまた彼らにとっては自然体だから恐れ入る。なんやかんやで楽しそうな彼らに、一人優雅な椅子に腰かけてそれらを傍観していたクロコダイルが言葉を漏らした。
「……威勢のいいお嬢ちゃんだな」
クロコダイルに声をかけられ、王下七武海にびびりまくっていたナミならば及び腰になるかと思いきやまったくそんなことはなかった。
「何よ、そうやって今のうちに余裕かましてるといいわ! こいつらがあの檻から出たらあんたなんか雲の上まで吹き飛ばしておしまいよ! そうでしょ!? ルフィ!」
「あたりめぇだこのぉ!」
ルフィはともかくとして、ナミまでもが王下七武海のクロコダイルに威勢のいい態度を見せるのはよほどビビの件で彼に対して頭に来ているせいか、それとも仲間に対してそれだけの信頼があるのか。
「随分と信頼のある船長のようだな麦わらのルフィ……信頼――」
クロコダイルは後者として受け取ったらしい。まるで『信頼』という言葉を吟味するかのように目を閉じて、嘲笑する。
「――クハハ、この世で最も不要なものだ」
「なにあいつっ! 人を馬鹿にして!」
「やや……やめとけ、今に怒るぞ、あいつも」
怒りをあらわにするナミに、ウソップがさすがに止めに入る。クロコダイルの怒りに触れたらこの状況ではどうしようもないのがたしかで、だ
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