自己加速術式
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「自己加速術式の魔法式を入れるのも有りかな、」
「自己加速術式?
君は確か使えないんじゃ、なかったか?」
達也の言葉が途中で切れる。
多分、俺が自己加速系の魔法が使えない事を考えての反応だろう。
「ああ、使えない。」
「なら、どうして?」
「いや、ただ。
これをきっかけに練習して使えるようになろうかなと。」
達也は言っていた。
自己加速は覚えていて損は無い。
なりより戦闘に向いていると、別に戦闘はしたい訳では無い。
ただ、九校戦出場枠争奪戦に出場に必要と考えて事だ。
「まぁ君のCADだ。
別に入れる魔法はどうでも良いけどね。」
「なんか、酷いな。」
「そうかい?
結構褒めてる方だよ。
使えない術式を練習して使える様になりたい。
良い事じゃないか?」
言葉からして褒めてるようには見えないが、
だが、それは人の価値観
達也が褒めてるように言っても俺には褒められてるとは思わなかった。
それだけだ。
「じゃ、インストールしよう。」
指を高速で動かしキーボードを打つ。
何をやってるかは解らない、それはアナログ過ぎるからとも言えるし
俺がそういう事に全く興味がないから、そうも言える。
「出来たよ、無月。」
台に固定されていたCADを取り外し俺に差し出す。
俺はCADの感触を確かめる。
それは以前より綺麗になっており別物に見えてくるような、
「自己加速術式はインストールしたけど
君に合うようにちょっと特別な物にしといたよ。」
「俺に合う?」
そう聞いて早速試したくなるが、ここは家の中
そこでもし魔法の発動に失敗すれば家の一部を破損させてしまうかもしれない。
「試したいかい?」
俺が試したいと察したのか達也は聞いて来る。
「試したいか、確かに試したい。」
少してれ気味に答えてしまう。
これは別に恥ずかしいという訳ではない。
達也が俺の心の中を覗き込むようにして俺の考えている事を言い当てたからだ。
もしかしたら顔に出てる!?
「それなら良い所が有る。」
そう言って達也は歩き出す。
それに俺は追うように歩き出す。
「ここでなら、思いっ切り魔法の練習が出来る。」
そこには白い空間が有った。
全体が白、壁はとても硬そうな
まぁ、壁は普通に硬そうに見えるのが普通だが、これは違う。
「お前の家、どうなってんだ?
しかもここって地下だよな?
しかもこの巨大な空間なんなの?」
「そこまで疑問系で言わなくていい。
まぁ、そういうのは気にしないのが決まり。
無視してくれ。」
「無視ってお前。」
ここは無視するべきなのか?
そ
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