第7章:過去から未来への歴史
第3話:食べる時は食べ、休む時は休む。
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僕達を見下ろします。
先程のシンシアさんとの喧嘩を、まだ根に持ってるのですかね?
食べ終わった食器類を一カ所に纏め、代わりに毛布を2枚手に取りビアンカさんはリュカさんの下へ戻ってゆく。
戦闘は一瞬で片付いた為、ルンルンとした足取りで毛布を抱きかかえ戻ってゆく。後ろ姿は可愛いのだけど……
「……悔しいが、アイツの言う通りだ。ここは大人しく身体を休めた方が良いだろうな」
沈痛な面持ちで俯く皆さん……最初に口を開いたのはデスピーさんでした。
一晩寝て、みんな元気になれば良いなぁ……
ホイミンSIDE END
(魔界)
リュカSIDE
結構でけーモンスターを倒し見張り位置用に定めた倒木に腰掛けると、絶世の美女が毛布を抱え走り寄ってきた。
まぁ、その絶世の美女ってのは俺の奥さんだけどね。良いだろう!
幸せそうに走り寄ってくるビアンカの後方に目を向けると、シン達がお通夜の様に落ち込んでいるのが見える。
あれ、おかしいな?
さっきはテンション上がってたんだけど……俺が戦ってる少しの間に、一体何があったんだ?
「流石リュカ? 一瞬で終わらせちゃうなんて凄い!」
「あ、いや……それはいいんだけど、連中に何を言ったの? 凄ー落ち込んでるんだけど……何か余計な事言った?」
可愛く話しかける妻を押し倒したくなる衝動を抑え、後ろの連中の事を聞いてみる。
「別にぃー!」
ビアンカは毛布を抱いたまま俺の横に腰を下ろすと、質問に対し短く答えた。
頬を膨らませ不貞腐れた表情で隣に座る。
これはこれで可愛いッス!
「ちょっと困るよぉ……アイツ等には頑張ってもらわないと、僕達帰れないんだよ。やる気を削がないでくれよ」
「だぁって……みんなしてリュカの事を悪く言うし、そのクセ強さに頼ろうとするし、身勝手なんだもん!」
俺の事を思ってくれるのは嬉しいんだけど、困ったなぁ……
それに出来れば今夜は俺の側で休むのは控えて欲しいなぁ。
とても今夜は夫婦のフィスティバルを開催できそうにないから、みんなの下で一緒に休んでてもらいたいなぁ……
「ビアンカ……今夜はみんなの所で休んだ方が良いよ。僕は見張りをしながら、襲ってくる敵を倒す為に戦闘をするのだから、ここに居るのは危険だよ」
「いやぁ……リュカの側が良い! リュカの側が一番安全だし、アイツ等ムカつくから嫌よ!」
「困ったお嬢さんだ……僕に頼る連中に腹を立てておきながら、君も僕に頼って側から離れない(笑)」
「私は良いの! 妻なんですからね……貴方の伴侶なんですからね! 健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、 貧しいときも、常に側にあって運命を共にするんですぅ」
ズルいぞこの女! 何だって
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