コードギアスR2
0645話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
一言で俺の意志を理解したのだろう。皆まで言わせず無人機であるメギロートへと指示を与え、こちらに追撃を掛けようとしていた黒の騎士団やブリタニア軍へと攻撃を仕掛ける。
ここまでは良かった。シャドウミラーのメンバーは俺の念動力による直感を理解しているからだ。だが、陽光は別だった。俺達シャドウミラーと同盟を結んでからそれ程時が経っていない。勿論、建国前から俺達と行動を共にしている者達は俺の能力を理解しているが故にすぐに退いたし、執政官の星刻、巨大なKGFでもあるジークフリートに乗っていた洪古が退いたのだからと、一端退いた者達もいた。
だが、中には中華連邦に対する恨みを晴らし、あるいは陽光での昇進を目当てに俺の言葉を意図的に無視したり、戦闘に夢中で聞いていない者達もいた。
そして……まるでその行動を見計らっていたかのように、ダモクレスから1発のミサイルが放たれる。
瞬間、俺はそれが何であるのかを理解した。何しろ、俺が直接ダラス研究所でから盗み出した物なのだから。本来であれば第一次生産分は全てこちらで確保した事もあって、ダモクレスが……シュナイゼルが持っている筈の無い兵器。即ち……
「フレイヤ」
その言葉と共に、フレイヤが起爆。周囲に強烈な閃光を発して空間を抉るようにして着弾した周辺一帯諸共に消滅する。同時に中心部分へと空気が流れ込み、空を飛んでいたKMF、あるいはメギロートまでもが吸い込まれるようにして起爆部分へと移動し、他の機体にぶつかって破壊される。
「被害は!」
何故シュナイゼルがフレイヤを持っているのかは気になるが、今はそれよりもどれ程の被害を受けたかだ。
「陽光軍は9割方無事よ。ただし、反応が戻って来ているだけだから、損傷して動けない機体も多いと思う。だが、中華連邦軍は残っていた機体が纏めて先程の攻撃で消滅している。それこそ、大宦官が乗っていたダーロンダン諸共、な」
ロンダンに乗っている香凛からの報告に、安堵の息を吐く。
その報告は、最低1割はフレイヤで消滅したということだが、それでも9割生き残ったのは事実だからだ。下手をしたら陽光軍の半分近くが消滅する危険性があっただけに、むしろ香凛からの報告は朗報と言えた。フレイヤで消滅したのは、確かに中華連邦軍のいた場所を中心としており、寧ろこの被害は軽いと言ってもいいだろう。
「コーネリア」
「シャドウミラーに関しては、量産型Wを合わせて有人機は全て無事。ただし、殿に回した分のメギロートは纏めて消滅した。……兄上……」
シャドウミラーに所属しているとは言っても、やはり兄は兄。コーネリアの口から漏れた呟きは、シュナイゼルがまさか同盟を組んでいる味方を餌にするとは思えなかったからだろう。
だが、シュナイゼルの本性を知っている俺としては、寧
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ