暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0645話
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た情報によるとゼロはKMFの操縦技術は低いとあるが?」
「ああ、それは事実だが……」

 とは言うものの、実はルルーシュのKMF操縦技術自体はそれ程極端に低い訳じゃなく、一般のパイロット程度の実力はあるのだ。だが、敵対した相手がスザクだったりコーネリアだったりと相手が悪すぎたのだ。

「こっちで得た情報によると、黒の騎士団は極端に防御力が高い機体の開発に成功したらしい。ただし、通常のパイロットでは扱いきれない複雑な操縦方法が必要で、恐らくそれがゼロの機体になると予想している」
「……なるほど。防御力が高い機体、か」

 呟く星刻だったが、やがて視線をこちらへと向けてくる。

「最後の最後でその機体が姿を現して戦局を変えるという事態は遠慮したい。出来れば、そちらでその機体を引きずり出せないか?」
「まぁ、可能かどうかで言えば可能だろうが」

 さすがに蜃気楼でもこの状態で戦局を変えるというのは……
 そう、呟いた時だった。
 ゾクリ。背筋に冷たいナニカが走る。
 久しぶりに感じるソレ。念動力によって感じとった危機。
 背筋に走る悪寒という形でその危機を察知した俺は、突然話を止めた為に不審そうにこっちを見ている星刻を意識の外へと追い出し、急いで戦場全体へと視線を向ける。
 今の危機感は何だ? 何が起きる? 中華連邦は既に壊滅状態である以上外してもいいだろう。黒の騎士団はまだ戦力を残しているが、最大戦力のカレン、藤堂、四聖剣をムラタに抑え込まれている以上それ程気にする必要は無い。斑鳩のハドロン砲は脅威だが、先程の危機感はその程度のレベルではない。となると、残るのは……
 ニーズヘッグのモニタにダモクレスを映し出す。
 ブリタニアが最前線で戦闘になっている影響か、ダモクレスもまた戦闘開始時よりも前線へ出て来ている。そのダモクレスを視界に捉えた時、間違い無く悪寒の正体はこれだと理解した。だが、何故だ? フレイヤが無い以上、今のダモクレスに攻撃手段があるとしても、良くてハドロン砲といったところだろう。
 だが、それを理解していながらも、俺は咄嗟に叫んでいた。

「シャドウミラー全機、並びに陽光全機、一端引け! 敵から距離を取れ!」

 叫びながらニーズヘッグもまた後方へと移動し、周囲の様子を確認する。
 シャドウミラー隊に関しては、幹部達は俺の言葉を聞いた瞬間に素早く後退する。量産型Wも人造人間であるが故にシャドウミラーのトップである俺の言葉に従って後退した。
 もちろんこれまで圧倒的に攻めていた俺達シャドウミラーが一度に後退するのだ。一瞬、何が起きたのか分からなかったようにその場で立ち尽くした黒の騎士団やブリタニア軍だったが、すぐに追撃に移る。

「コーネリア!」
「了解した。メギロートに殿をさせる」


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