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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第375話】
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「ぅ、ぅん。 あ、そうだ。 ヒルト君、番号とメアド交換しない? ほら、連絡取りやすいし」
そんな鷹月さんの提案に、玲も賛成らしく――。
「おー! 私も知りたーい。 教えろー!」
「あ、あぁ。 ちょっと待てよ?」
制服のズボンから携帯を取り出すと、赤外線通信で二人と交換する。
「あれ? 理央ちゃんは交換しないの?」
携帯を取り出さない理央に疑問を抱いたのか、鷹月さんは首を傾げて理央に訊くと――。
「お、俺はもう交換してるから……」
少し罰の悪そうな表情を浮かべた理央。
それに玲と鷹月さんは――。
「おー? 理央ー、抜け駆けかー?」
「理央ちゃんズルい……」
「ず、ズルくねぇよ! い、良いじゃん、玲もしずねも今交換出来るし!」
狼狽しながらそういう理央に、鷹月さんはクスッと笑みを溢して。
「ふふっ、冗談よ。 ヒルト君、それじゃあお疲れ様。 またメールするね?」
「おー。 私もメールするー。 デートに連れてけー」
「お、俺もまたメールするよ――って玲! お前も何デートに誘われようとしてんだよ! ――じ、じゃあな、ヒルト!」
慌てたように理央は二人の背中を押して第二アリーナを後にした。
――デートか、時間があればセシリアと約束したデートもしないととは思うが、セシリアはずっとフレキシブルの訓練を一人で行ってるからな。
そんな考えをしつつ、未だに出てこない一夏と篠ノ之が気になり、俺は再度アリーナ内部へと入っていく。
観客席ゲートからアリーナを見るも、やはり誰も居ず、一夏が居たピットに立ち寄るも、そこには居なかった。
第二アリーナ正面にいる今日の管理してる先生に尋ねようと足を運び、ドアをノックすると少ししてから開いた。
「有坂か、どうした? 何か機材でもぶっ壊したのか?」
開口一番、何故いきなり俺が機材をぶっ壊した話になるのかわからないが――。
「いえ、違います。 織斑君と篠ノ之さんの両名ってもうアリーナを退出してますか?」
「ん? あぁ、ついさっきな。 何か織斑が篠ノ之怒られてたが……。 まあいつもの夫婦喧嘩ってやつだろう」
「そうですか……。 すみません、お手数御掛けしました。 では失礼します」
ぺこりと一礼すると、先生は手を振ってドアを閉じた。
……もう居ないなら仕方ないか。
そう思い、俺はアリーナを後にした。
空に少しずつ夜のとばりが落ち、一番星が空に輝いていてそろそろ夕食時だと思うと、お腹の音が鳴った。
「……飯、食べますか」
何気ない一言をごちり、足取り軽く俺は寮への
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