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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-18
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を転ばせると肘を一夏の鳩尾に合わせて一緒に地面に叩きつけた。
「ガハッ!」
「一夏っ!」
シャルルの心配そうな声が響く。一夏はピクリとも動かなかった。息はしているようだから、気絶しただけのようだ。
蓮は、服についた埃を手で払うとセシリアに言い放つ。
「自分が強くなってどんな人でもものでも守れるようになったらどうなんだ」
「――――ッ!!」
セシリアは膝からその場に崩れ落ちる。蓮から言われたことが相当ショックだったようだ。そして蓮は、鈴に騒いでしまったことを一言謝ると医務室から静かに出て行った。気絶している一夏と、放心状態のセシリアは放置したまま。怪我人である鈴に迷惑をかけてしまうことになってしまうが、その辺は寛大に見てほしかった。
少し廊下を歩いて階段に差し掛かると急に声を掛けられた。
「すこーし、やり過ぎじゃないかしら? おねーさんは、そう思うなぁ」
更識楯無だった。IS学園の生徒会長として言っているようだったが、その真意はいまいち読めなかった。今更生徒会長ぶる理由が分からなかったのだ。楯無も暗部の人間でこういう取引も行ってきたはずだから読みにくくてもそれが当たり前と自分を多少無理矢理であるが納得させた。
「なんだそのお姉さんキャラは、そんなことは年下の奴にやってやれ。年上なら束で間に合ってる」
「ぶーぶー。つれないなあ。……それはそうとやり過ぎだよ」
「別にいいじゃないか。あいつらにとっていい薬になっただろうし、何よりこれ以上関わってると頭がおかしくなりそうだ。……ただでさえ平和ボケした日本に住んでいるっていうのに」
楯無には最後の方は聞こえなかった。たとえ聞こえていたとしても特に気にせず何も言わないだろう。
会話はそれ以上なかった。この状態で校舎を後にし、寮にある部屋へと向かう。
「……ふふふっ」
楯無は少し何かを企んだように笑うと、自分の指を蓮の指に絡ませてそのまま腕に抱きついた。
蓮としては歩きづらいとしか言いようがないのだが、こういう時の楯無には好きにさせておく方が今までの経験上でいいと分かっているのだ。だから無理やり離れようともせずに好きにさせておく。
「んふふー」
何より、この幸せそうで満足している表情を見せている楯無を無理やり突き放すなんてことは出来なかった。
◯
ラウラと蓮が出て行った後の医務室。セシリアが膝をついて床に座り込んで、一夏が倒れてシャルルに介抱されている。その場に鈴がいるのもお構いなしにそれぞれのことをしている。
鈴は、シャルルを見て苛立ちを覚えた。いつもならそれは嫉妬だと、そう思い込んでいた。でも、それはもう違った。純粋な怒りから
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