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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-18
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確認する蓮。そして悲しい表情をしている鈴を見て息を呑む。今ここで争うわけにはいかない。多少無理矢理でもここはこちらから引くしかない。
「……ラウラ、寮に戻れ」
「……っ、ですが」
「戻れと言っているんだ」
「……了解、しました」
蓮の言葉に納得がいかず、一度は食い下がったラウラだったが、彼の気迫に押されて渋々引き下がった。また上からの命令でもあるため従わないわけにはいかなかった。悔しがるように一夏を一睨みした後、三人の横を通り抜けて扉を開けると荒々しく締めて医務室から出て行った。その時に一夏は勝ち誇るような表情を見せたが、無視した。どうせその表情も負けて打ちひしがれるのだから。
蓮もすぐにここから出て行こうと扉へ向かう。この時の三人の表情はそれぞれ違っていたが、この際はどうでもいい。ラウラと同じようにこれといって気に留めもせず、扉に向かい取っ手に手をかけたところで蓮が声を上げた。
「……お前らはいつまでその男に構っているつもりだ?」
「……へ?」
それはセシリアとシャルルに向けられたものだった。間抜けな声を上げたのはセシリア。シャルルは相変わらず警戒を解かない。警戒心が強いのはいいが、シャルル程度の秘密などもうすでに亡国機業で裏付けも済ませてある。本名はシャルロット・デュノアで社長である父と愛人の間に設けられた子供。別にこんな情報なんていらないから世界中にばらまいてやってもいいのだが、特に価値のないものだからやめておこう。こんな物でも揺さ振りをかけることはできる。しかし、今回蓮が
標的
(
ターゲット
)
としたのはセシリアである。
「いつまでその男に構うつもりだセシリア・オルコット。そんな時間があるのなら少しは、自分のために時間を作ったらどうだ? どうせ偏光射撃も出来ないんだろう? ……劣等生がっ。そんなんだからそこのゴミクズに負けがかさむんだよ」
「な、なんですって!! あなたにそんなことをいわ――――」
「そんな激情に駆られるならすべて努力に回せ。高々代表候補で満足してんじゃねえよ。代表候補風情が何を言ったってそれには力が伴っていない。結局は力がなければ社会を生きていけないし、オルコット家すら守れない。そこのゴミクズが好きだとか言ってるなら――――」
ぼろ糞に言われ激昂するセシリアであったが、それすらも挫かれて再びぼろ糞に言われる。しかも言っていることが正論なため、何も言い返すことが出来ず、ぐうの音を上げることすらできない。だが、そんな蓮の言葉が止まった。なぜなら一緒にさり気無く馬鹿にされていた一夏が蓮に向かって殴りかかったのだ。
「俺やセシリアを馬鹿にしてるんじゃねえよおっ!!」
そうして突き出された右拳はあっけなく掌で抑えられる。すぐに蓮は足払いをかけ一夏
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