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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-18
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があることも一役買っているだろうが、あいつは織斑千冬の弟という期待を裏切らない結果を見せてはいるのだ。突然の乱入者しかり、代表候補生との一戦しかり。ということは、二人は一夏と対立してしまっているためこの学園の敵みたいな目で見られることも少なくはないのだ。気の休める時間がほとんどない中、鈴がラウラと友達になってくれれば少しは気も休まるだろうという考えからだった。
蓮が考え事をしているうちに彼女たちの関係は少し改善していた。お互いに顔を見て話しているし、笑顔も見られる。ひとまず安心と一つ息をついた時だった。
「――――鈴っ!! 大丈夫かっ!?」
扉をノックもせずに勢いよく開けたのは一夏。その後ろにシャルルとセシリアがいる。一夏が若干息を切らしていたが、後ろにいた二人は全く切らしておらず、基礎体力の高さがうかがえた。だが、一夏とラウラは文字通り殺し合いをしている。一歩間違えばどちらかが死亡または重傷、重体になりかねない戦闘だった。
蓮は表に出さないように毒づいた。今ここで鉢合わせしてしまうのは考えていた中で一番最悪の状況だった。ここでまた戦い始めてしまうかもしれない。それは鈴のために回避しなければならない。だが、事態はさらに悪化していく。
「ふん――――誰かと思えば負け犬じゃないか。今のお前にここに来る意味なんてないだろうに……何しに来た?」
「……鈴のお見舞いに来たんだ。お見舞いするぐらいなら何も文句を言われる筋合いなんてないと思うけど……何か?」
一触即発。まさしくこの言葉があてはまる。後ろにいるシャルルとセシリアはいつでも動けるように警戒している。一夏が飛び掛かっても押さえつけられるようにと。ラウラが先に動いても盾になれるようにと。
だが蓮はその限りではなかった。今すぐにここから切り抜けられる方法しか探していない。顔を動かさないように医務室内のあらゆる所へ目を向ける。しかし、この医務室内から出られそうなところなど、今一夏たちが立って塞いでいる出入口を除けば後ろにある窓から飛び降りるしかない。ここは二階だからできない話ではないが、出来ればあまりやりたくない。
となるとやはり和解……は無理だろうから、一旦の停戦。お互いに関わることを出来るだけ減らすしかない。それか何かで決着をつけるか。幸いにもあと二日で学年別タッグトーナメントが執り行われる。そこで当たったときに決着をつけさせるべきなのではないのだろうか。ただその試合でも、亡国機業に所属する人間同士で組む時の特別ルールは発動してしまうため、ラウラにとっては不利になってしまうが。
ラウラと一夏はにらみ合ったまま動かない。相手に少しでも隙があれば今にも飛び掛かりそうだ。セシリアもシャルルも変わらない。――――ふと、鈴の方を横目で
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