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ソードアート ・オンライン 〜鋼鉄の城に輝く星々〜
エピソード1ー流星剣ー
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が爆散した。そして、ボス戦の終わりを告げるファンファーレが部屋全体へと、鳴り響いた。しかし、なんとも言えない雰囲気があった。
ーなにが起こった?
ーボスのHPバーはほとんど一本残っていたぞ。
ーなんだあいつは?
ーあんな攻撃見たことがない
ボスを倒し終えたリョウトは少し困ったことになっていた。ボスから得られる莫大なリソースをほとんど独り占めしてしまい、さらに、他の者にとっては意味不明なソードスキルを使い、圧倒的な強さを見せつけた。印象は良かれ悪かれ、相当注目を浴びていた。実際に妬み、嫉妬、怒り、感謝、疑惑と言った数々の視線がリョウトに対して向けられている。
さ〜て、どうしたものか……案その一、正体をバラす。それは、あとあとめんどくさそうだからパス。その二、全員キルする。それをやったら、攻略が進まなくなるし、そんなことをして、万が一、正体がバレでもしたら、殺されかねない。てか、返り討ちにあいそう。その三、逃げる。やっはこれが一番かなー。なんて、考えていると悪趣味な赤いバンダナをしたよろしくお願い申し上げます。位武者風の男が近づいていた。
「おう、あんたすげ〜な、とこでよ〜、あんたが使っていたソードスキル…あんなん見たことがねぇ〜ぞ。あと、なんで顔を隠してんだ。」
んっ!?クラインか!ちょうどいい!
「一つ目の問いに関しては、アレは"流星剣"っていうエクストラスキルだ。出現条件はわからない。二つ目の問いに関しては、目立つのが嫌いだからだ。」
「なっ!ヒースクリフと同じユニークスキルってことか!?」
「さて、俺はちょっと逃げさせてもらうぞ。あと、これやるよ。リソースを独占した少しもの詫びだ。みんなでわけてくれ。」
そう言って、ストレージから、肥やしとなっていたレアアイテムとボスから入手した素材やLAで手に入れたアイテムを出して、クラインに渡しておく。そして、走って逃走。
これで少しは妬み、嫉妬が消えるだろ……消えるといいな…
「お、おい!………。誰なんだろうな、あいつ。」
突然の逃走に一同唖然としていたが、目の前の宝の山に目が行き、皆殺気を纏う……
リョウトは60層でのボス戦の翌日に配布された新聞を読んで頭を抱えていた。
『血盟騎士団団長ヒースクリフの《神聖剣》に継ぐ、第二のユニークスキル《流星剣》現る。60層のボスを一撃で粉砕した謎の人物は誰なのか?』
いや、一撃じゃないから!?噂に尾ひれがつきまくってないか!?
そして、絶対に正体を明かさないと心に決めたリョウトだった。
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