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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第三章 三話 オオハラの野望
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そう、ルッキオだ。恐らく紛争になるぞ」

このまま何も起こらなければ、強硬手段も辞さないということを明言したルッキオはアルデスタを強制排除する挙に出るだろうことは確実である。
そして、アルデスタの方も黙って排除されはすまい。武力衝突は避けられないだろう。
問題は白野がそれをどのように利用して利益を得るか、という点に集約される。

事なかれ主義を貫くのならば、触らぬ紛争に祟りなしで無視を決め込みアルデスタ、ベクサ星系、ルッキオにドンパチが終わるまで近づかなければいいだけの話である。しかし、それではいささか芸が無いと思ってしまうのだ。

「む、そうか、この手がある」

軌道エレベーターが宇宙港に移動する間に、白野の脳裏にある計画が浮かんだ。それは妙案であると思われた。


続く
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