35話
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SAAに執着しているわけじゃないからな」
「アキラ・ハルズへのリベンジはどうなの?」
「う〜ん。形はどうあれ俺の負けで決着はついてるからなぁ…」
夕は本気で悩んでいた。
「エドガーの言っていた通りあなたは戦いが好きではないのね」
「ああ。だるいし戦いで一番になりたいと思ったこともない。俺にとって戦いは手段であって目的じゃないからな」
「では何で体を鍛えているの?」
夕のトレーニングは常人なら完遂することもできない過酷なものである。何も目指す目標ないのにそこまでの鍛練をこなしている夕に疑問を覚えるヴィクター。
「自分の生きたいように生きるためだ」
夕は言い切る。
「数年前にいろいろあって俺の人生では強くないと生きたいように生きられないって結論に達してな。それからは本気でトレーニングするようになったんだ」
「生きたいように生きるためですか…」
ヴィクターにも思うことがあった様だ。
それから一時間ほどして帰る時間がやってくる。ヴィクターは家の前まで送ってくれた。
「夕食までご馳走になって本当にありがとう。ヴィクター」
「私もユウと話せて楽しかったわ。私の友人にも是非会ってほしいけど…あの子何処にいるかよくわからないからな」
話に出た。特定の家を持たないトレーニング好きの友人かことか。
「そうだな。機会があれば俺も会って見たいな」
話に聞く限り、かなりの変わり者ようだ。いったいどんな人物なのやら。
「それじゃ失礼する」
「ええ、連絡するからまた会いましょう」
夕は送ってくれる車に乗り込みダールグリュン邸を後にした
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