暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
洞窟の死闘
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解除し、踵を反して逃亡しようとする。

……手遅れだが。

「……これで落ち着いて話ができるな」

ゴブリン二匹をポリゴン片へと変えると、剣を鞘に戻して振り返る

すると、その女性は腰を抜かしてガタガタと震えていた。

「ちょっといいか?」

そう言葉をかけると一層強くガタガタと震えだす。

「……」

「……」

そして再び沈黙の帳が降りる。女性は涙目でプルプル震えているだけだし、俺は残念ながらそんな女性にかける言葉は持ち合わせていない。

暗がりで見つめ合う謎の男女という光景は果てしなくシュールだった。

「リン……」

どこか批難するような声をあげるユウキ(双剣モード)

……俺が悪いのか?

「け、剣が喋っ……」

ユウキが喋ったことが追い討ちとなり、どうやら意識を保てる許容範囲を越えたらしく、その女性は気絶してしまった。

引き金を引いたのは間違いなくユウキだな、うん。

「ユウキ……」

「……なんかごめんなさい」

……俺らは何も悪くないはずなのだが、なんだこの罪悪感は。
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