第3章
月光校庭のエクスカリバー
第64話 聖剣と戦います!
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「……そうか」
という感じでイッセーとイリナの勝負は無効試合となった。
一方、木場の方は…。
「ハァァァァァッ!!」
自身の身の丈以上の巨大な剣を作り出していた。
おそらく聖剣の破壊力に対抗するための破壊力重視の魔剣なのだろう。
「……こちらも勝負が着いたな…」
アルミヤの言う通り、木場の敗北で決着が着きそうだった。
「その聖剣の破壊力と僕の魔剣の破壊力!どちらが上か勝負だッ!!デェァァァァァッ!!!!」
「……残念だ…」
ゼノヴィアは酷く落胆していた。
ドゴッ!
「ッ!?」
ゼノヴィアは木場の剣撃を難無く避け、剣の鍔の部分で腹部を強打する。
「………カハッ!?……」
それだけでもかなりの威力があるのか、木場は血を吐き、倒れ伏す。
「……君の武器は多彩な魔剣とその俊足だ。巨大な剣を持つには力不足な上に、自慢の動きまで封じることになる。そんなことすら判断出来ないとはな」
ゼノヴィアの言う通り、木場はエクスカリバーを折る事に固執し過ぎた為、自慢の武器を全て捨てると言う愚行を犯した。
この戦いは最初から決していたようなものだ。
ゼノヴィアはローブを取りに踵を返す。
「……ま、待てぇ…」
「次はもう少し冷静になって立ち向かってくるといい…先輩」
「……ッ!!…」
さて、残るは千秋達か…。
ドガッ!
「ッ!」
ライニーの一撃で千秋が吹っ飛ばされていた。
が、直撃を受けた訳じゃないのかすぐに体勢を立て直す。
「……もう観念したらどうだ?」
「………」
ライニーがほぼ無傷なのに対し、千秋は所々に掠った後があった。
どう見ても千秋の方が劣勢に見えるだろう。
……が…。
「………」
千秋が駆け出す。
「………」
ライニーはどんな動きにも対応ができる様な構えを取り、千秋を睨む。
あの目は完全に千秋の蹴りを見切ってる目だった。
体の方も完全に蹴りに反応できる様になってるのだろう。
もっとも、それが仇になるかもしれないがな…。
案の定…。
ドガッ!
「ガハッ!?」
ライニーは千秋に吹っ飛ばされていた。
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