第二話
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にジンライの事を頼む。
「任しといて。ええと・・・」
「僕は剛秀太。」
「俺は兵藤一誠。よろしく!」
「うん。よろしくな、秀太君、一誠君。」
どうやら、はやては秀太達と仲良くなれそうだな。一人異世界に飛ばされてしまった彼女に友達が出来たのは嬉しい事だ。
《ジンライSide》
買い物を済ませた俺はホークの家に戻り、調理をはやてに任せてダイニングで待っていた。料理が趣味のホークははやてが料理する様を間近で見ている。
俺はたかが小学生がそんなレベルの高い料理を作れるとは思っていない。まあ、せめて食える物が出て来てはもらいたいと思っているが。
「出来たで。」
そうやって待っていると、はやてが料理を持って来た。内容は白米にワカメの味噌汁、肉じゃが、ほうれん草のお浸しと典型的な日本の食卓のメニューだ。
「ほな、皆座っていただきます。」
「「いただきます。」」
はやてとホークも座って同じメニューの前で手を合わせる。もちろん、おれも一緒にした。別にダメな大人って訳じゃ無いからな。
それはさておき、おれはまずワカメの味噌汁に口をつけた訳だが・・・
「こ、こいつは・・・!?」
めちゃくちゃ美味い!市販の出汁の素じゃなくて鰹節を買ってたが、ここまで違うとは思わなかったぞ!
「どうや、ジンライさん?」
衝撃を受けている俺にはやてがドヤ顔で言ってきた。
だがまだだ!結論を出すのは味噌汁以外も評価してからだ!
俺は次にほうれん草のお浸しを箸でつまんで口に入れた。これも美味い!出汁とほうれん草自体の苦味が上手いことマッチしている!!
「(ニヤニヤ)」
ふとはやての方を見ると、勝利を確信したかのように笑っていた。まだだ!メインの肉じゃがが残っている!!
俺は肉じゃがを肉とじゃがいもが程よい比率になるようつまみ、口に入れた。そして・・・
「俺の、完敗だ・・・」
「そやろ?」
もう疑う事は出来ない。こいつの料理の腕は本物だ!
「ほな、約束通りジンライさんのお世話、させてもらいます。」
「くっ・・・勝手にしろ!」
こうして、はやてが俺の部屋に住む事が決定した。
続く
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