暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第5話 「放課後、T&Hへ」
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子だから少々意外だ。
「ショウさん、あの……カッ、カッコいいとは思いましたし、王子様と言われたら王子様っぽいなぁって思ったりするんですけど! って、そうじゃなくて……いや思ったのは本当であって!」
「……とりあえず落ち着こうか」
落ち着いてもらわないとこちらとしても困る。あまりこの手のやりとりはしてきたことがないため、正直に言って恥ずかしい。救いなのはこの子が年下であり、小学生であるということだ。同い年だったならば、俺まで赤面していたかもしれない。
「自分で言っておいてなんだけど……ここまでやられると面白さを通り越して同情するわね」
「だったら最初からやらないであげようよ」
「ここまで反応するとは思わなかった……というか、すずかが早くショウさんがいるって教えてくれてたら言ってなかったわよ」
あそこのふたりは仲が良いな。パーソナルカードは炎と氷っていう正反対の属性持ちだったのに……って、このへんは関係ないか。
でもふたりの性格の方向は明らかに違うよな。下手したらいじめる側といじめられる側になっててもおかしくなさそうなくらいに……高町がいたことでそうはならなかったのかもしれない。とはいえ、目の前の光景が現実であり、もしものことを考えても意味がない。
「そういえば……あのショウさん」
「ん? 今度は俺のことをからかうの?」
「ち、違います。そもそもショウさんって、からかわれてもあっさりかわせるタイプじゃないですか」
そのようにはっきりと言われるほど接してはいないはずだが……アリシアとのやりとりを見ていたら、そう思われてしまってもおかしくはない気がする。ただ
「バニングス、君に教えておいてあげるよ……人っていうのは慣れる生き物なんだ」
アリシアに八神堂の主に叔母、真面目そうに見えるあいつも似たタイプだよな。意味は違ってくるけど、プレシアさんも面倒なときがあるし……俺の知り合いって厄介な人間ばかりな気がしてきたぞ。
負の思考が駆け巡りそうになったとき、ふとバニングスの視線に気が付く。彼女の瞳から伝わってくるのは、元気を出してくださいといったニュアンスのものだ。
「あの……えっと、その、さっきも言おうとしてたんですけど、私達の相手してていいんですか?」
言動から察するに、俺は完全にこの子に気を遣わせてしまっている。大人びた一面がある子だとは感じていたが、小学生に気を遣われるというのは年上として精神的に来るものがある。
「気を遣わせて悪いね」
「いえ……その、それを抜きにしても気になってたことですから」
苦笑いを浮かべる彼女を見ながら思考を走らせると、店員ではなく手伝いだということを言っていなかったことに気が付く。事実を伝えようとした瞬間、ほんのわずかだが俺よりも早く口
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