暁 〜小説投稿サイト〜
リメイク版FF3・短編集
ダブル・ベッド ※腐向け
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方を向いた。……暗がりで顔はよく見えないが、互いの吐息が掛かる程近すぎるのは分かる。

「ほら────やはり髪ほどけ」

 不意に片手を頭の後ろへ伸ばされ、結ばれていた後ろ髪を解かれる。

「ぬぁ、何すん………わっ」


 次の瞬間、抱き竦められた。

「 ────これで、寒くないだろう?」


 間近に囁かれ、鼓動は高鳴ってゆく。


「さ……寒くない、けどなんか逆に、熱くっ─────」


 熱に浮かされだしたコトバにならない声は、唇を覆う何かによって阻まれた。


ダブルベッドの上ではもう、止められはしない。



End
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