ダブル・ベッド ※腐向け
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つってもイングズいるし……っ」
「向こう向いてるから、勝手に着替えろ」
「あ、うん………(野宿の時と違って、変な感じだなっ)」
寝巻き用の薄着に着替えたルーネスだが、ダブルベッドの上に上がるのを躊躇する。
「 ───どうした、着替えたならさっさと寝ろ」
「いや、何か………お、おれが床に寝るからイングズがベッドに……っ」
「鍛え方の足りんお前が床で寝たらすぐ風邪でも引き兼ねん、やめておけ。それとお前……、髪解かないのか?」
ふとルーネスを見やるイングズ。
「へ?」
「そのままでは、上を向いて寝づらいだろう」
「よ……、横向いて寝りゃいーだろ?! 今、ほどきたくないんだよっ」
「そうか。────さて、武器の手入れも終わった。私も着替えるか」
「ぬぁに……!?」
自分の目の前で何の躊躇いなく脱ぎ出したので、思わず目を逸らしてしまうルーネス。
「 ………もう着替え終わったぞ。いつまでもベッドの傍に立ったままでいないで寝ろ、明日も早いからな」
そう云いつつ、床で寝る準備を整えるイングズ。
「う……、うん────」
戸惑いながらダブルベッドに這い上がり、ちらっとイングズの方を見ると………寝巻き用だからだろうが、いつもより随分薄着でそこから垣間見える程好い筋肉の付き具合が男らしく、ルーネスは自分がいかにまだ子供っぽく細身であるか思い知らされる。
「 ────何を見てるんだ」
視線を感じたイングズが振り向き、怪訝な表情をする。
「みっ、見てねーよ別に……?!」
「灯り、消すからな。────おやすみ」
そう云って燭台の火を消し、イングズは床に敷いた敷物の上に横になる。が……、ルーネスは眠れそうにない。
「う〜ん、寒い……っ。ベッド広すぎなせいかなぁ? イングズ、床だともっと寒くないかぁ……?」
「寒くない。……と云ったら少し嘘になるか」
「やっぱそうなのかよ……。ならさ、来いよベッドの上。おれ向こう向いてっから……、いいよ遠慮しなくて」
「 ────なら、お言葉に甘えるか」
ベッドの上が軋み、お互い背を向け合いつつ、同じベッドに─────
「むあぁっ……!」
ルーネスがおかしな声を上げたかと思えば、寝返りを打った拍子にイングズの背中に突然ぎゅっと抱き付いた。
「 ………何事だ 」
「ガマンできな……っいや、違う────さ、寒いから、ゆたんぽ代わりっ」
「人を物に例えるな。………しょうがない奴だ」
「 へ………? 」
イングズが、寝返りを打ってルーネスの
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