15話
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ます。
「ぐぐぐががが・・・・。」
「なんてことをするんですか。」
「ちょ、ちょっと無茶すぎるんじゃないかい。」
倒れそうになる私をセシルさんとロイドが支えてくれます。
それに対して、ジェイルは冷静に私を眺めています。
「まさか、体内でナノマシンを書き換えているのかい。そんなことは、あり得ないのだがこの現状はそうとしか思えない。」
そう言って、ジェイルは観察しながらも、熟考します。
「ぐ、は〜は〜は〜、ぐは・・・。」
「凄い汗ですよ。ロイドさん。」
「だが、どうすれば・・・。」
そうして、しばらくすると楽になっていき、ついに苦しさも無くなります。
その瞬間、体内のナノマシンが書き換わったのを理解します。
そのナノマシンを右手に集中して、指を切って、アーニャに接種させます。
すると、今まで苦しそうにしていたのが、嘘のように落ち着きます。
その様子に、私は安堵します。
「はぁ、はぁ、はぁ、何とかなりましたか。」
「君も無茶するね。」
「ですが、これで何とかなるでしょう。」
「それは、そうなんだけどね。後ろを見た方がいいよ。」
その時、後ろから信じられない程の圧力を感じ、ゆっくりと後ろを見ると信じられないほど綺麗な笑顔をしたセシルさんが居ました。
「そう良かったわね。」
「セ、セシルさんどうされましたか。」
「一度しっかりと説教をする必要があるわね。」
「あはははは、ざんねんでした。頑張って、説教を受けるんだよ。」
「ちょ、ちょっと、ロイド。」
「実際、君は自分の命をないがしろにする傾向にあるからね。そこは、直す必要があると思うよ。僕はね。」
「戒君、どうして、あなたは自分の命を大事にしないんですか。いくらあなたが超人だとしてももしもの可能性があるのよ。今の行動はとても認める事が出来ないわ。」
そう言って、目尻に涙を浮かべながら、私の肩を掴み訴え掛けてきます。
私には、どうしても彼女に応えることが出来ません。
事実、私は前世からそういう傾向がありましたが、頑強過ぎる体を貰ってしまい大丈夫だからとどうしても自分の事を蔑ろにしてしまうようになりました。
「確かに、あなたは作られたものかもしない。でも、あなたに何かあれば、心配する者がここにはいるのお願いだから無茶はしないで。」
涙を流しながら訴え掛けてきます。
私には、申し訳ないという気持ちでいっぱいになります。
「これからは気を付けます。」
「そう、それならいいわ。」
その時、ジェイルが声を掛けてきます。
「まずは、検査をしよう。何かあったらいけないからね。直ぐに検査に行こうじゃないかね。」
「ジェイル。私よりも、まずは、アーニャをお願いします。」
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