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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第373話】
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鷹月さん――と、篠ノ之が。


「うむ。 それでこそ男というものだぞ、一夏。 男子が簡単に頭を下げては威厳が保てないからな。 無論、私には頭を下げてもいいがな」


 ――よくわからない理屈に、目を白黒させる俺。

 仮に俺が今の台詞を言ってみるとどうなるか、試してみよう。


「そうだな! だから俺は篠ノ之に頭を下げないぜ!」

「何!? 貴様は私に対しての非礼を詫びろ! 馬鹿者!」


 ――と、凄く分かりやすい一夏贔屓、ありがとうございます。

 というか、やっぱり一夏の脳内では未だに男尊女卑なのだろう――それか、女尊男卑の風潮に逆らう俺に酔いしれてるか。

 軽く息を吐くと、美春が口を開く。


「……篠ノ之箒って、本当にヒルトの事が嫌いなんだね?」

「そ、そうだね……。 まあヒルトぐらいだもん、専用機の事表立って言ったの。 僕達も篠ノ之さんが専用機を与えられるのに相応しいかと言われれば、首を横に振るし……ね、ラウラ?」

「そうだな。 ……人である以上、未熟な面があるのは仕方がない。 私やシャルロットも、色々未熟な面も多々ある。 ……だが篠ノ之は、アラスカ条約や学園の特記事項に違反してでもISは展開する、刀で器物破損をする。 でもお咎めが無いのは篠ノ之博士の妹という事もあるからだろう。 ……そんな中でもヒルトは関係無く色々言ってるからな……恐れ入る」


 ラウラの言葉が褒めてるのかどうかわからず、軽く頬を掻くだけで態度を示す。


「……篠ノ之の不幸は、怒ってくれる大人が居ない事だな。 または友達。 一夏には篠ノ之を甘やかすのではなく、間違ってる所を指摘してほしいものだ」


 そう吐くように呟く俺――一夏の言葉なら、流石に篠ノ之も聞くだろうし、俺が言っても基本聞く耳持たずだからな、篠ノ之。

 ――それでも、言わないと伝わらないから言うんだが。

 また再度アリーナへと視線を移すと、近接ブレードの切っ先が白式の装甲の隙間――生身の絶対防御が発動する所に触れていた。


「このまま少しの体重移動だけで絶対防御、発動するけど……。 織斑君、どうする? 降参……する? それとも私が試合の決着つけようか?」

「……ッ。 どっちも……俺には選べねぇ……。 ――だからッ!」


 武装腕がブレードモードに切り替わり、光刃が形成されると雄々しく輝きを放つ。


「ハァァアアアアッ!」

「――!?」


 下から逆袈裟斬りを行う一夏に対して、直ぐ様近接ブレードを手離して後ろへと緊急回避をする鷹月さん。

 逆袈裟斬りで斬り上げた光刃は、一夏の頭上で更に輝きを放つと光刃を粒子形成させていたエネルギーが四散――と同時に、試合終了のブザーが鳴り響
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