暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第4話 「乱入者、そしてデュエリスト」
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んと説明してればこんなことにならなかったからさ……ブレイブデュエルを嫌いにならないでくれると助かるんだけど」
ショウさんはアリシアちゃん達以上に気にしているのか、こちらの様子を窺うような顔で私のことを見ている。
――初めてのデュエル……びっくりしたり戸惑ったりしたし、あの子に負けそうになったときは悔しかった。でも
「あの、楽しかったです。凄く楽しいって思いました。これからもやりたいです!」
「……そっか」
彼が穏やかな笑みを浮かべた瞬間、ちょっとだけ恥ずかしさのようなものがこみ上げてきて視線を外しそうになってしまった。今日会ったばかりなので緊張でもしているのだろうか。
「なら、今日から君もデュエリストだね」
「デュエリスト?」
「あぁ、そういえば言ってなかったね。ブレイブデュエルの戦いのことはデュエル、プレイヤーのことをデュエリストって言うんだ」
そっか……私もデュエリストなんだ。
胸の中に様々な想いが込み上げてくる。その中には、いつの日かさっきの子とまた対戦したいという思いもあった。
「……それとさっきの子のことなんだけど、許してあげてくれないかな? 勝負にこだわりすぎるところがあるけど善い子だし、悪いのはこっちだからさ」
「あっ、はい……あ、あの、ありがとうございました」
「……言っただろ、悪いのはこっちだって。礼はいらないよ」
ショウさんの返事は素っ気無かった。でも表情を見る限り、素直になれない性格なのか照れ隠しでそう言ったように思える。
友達であるアリサちゃんにも似た一面があるため、ちょっとだけ可愛らしく思ってしまった。年上、しかも男の人にその手のことを言うのはダメだと思うので口にはしなかったけど。
不意にショウさんは私から視線を外したけれど、すぐにこちらに戻した。どことなく優しい表情を浮かべている彼はいったい何を考えているのだろう。
「プレイ時間も残り少なくなってるし、外で君達に謝りたそうにしてる子がいるみたいだからさ……一度外に出てもらっていいかな?」
視線をショウさんからスクリーンのほうに移すと、アリシアちゃんによく似ている女の子が申し訳なさそうにしていた。おそらくアリシアちゃんのお姉さんで、先ほど私に指示を出してくれた子だろう。
「はい、分かりました……あの、あとでまた出来ますか?」
「それはもちろん。まあ少し待ってもらうことになるだろうけどね」
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