暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第4話 「乱入者、そしてデュエリスト」
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緊張と戸惑いで身体は硬直してしまい、言葉を発することしかできなかった私は女の子が眼前にまで迫ったとき目を瞑った。次の瞬間に来るであろう衝撃に備えて。
「…………あれ?」
いつまで待っても衝撃は襲って来ず、何か硬いもの同士がぶつかるような音が聞こえた私はそっと下ろしていたまぶたを上げた。
「あっ……」
私の視界に飛び込んできたのは、自分よりも頭一つ分ほど背の高い人の後姿。どちらかといえば細身の体型をしているけれど、その背中を見た私の中には安心感が芽生えていた。
ショウ・ヤヅキ。所属はミッドチルダであり、使用しているカードはRクラス。黒のコートに同色のレザーパンツ、手に握られている剣型デバイスも黒。それが元になっているのか彼の通り名は《漆黒の剣士》になっている。
「悪いけど、このへんで終わりにしてもらえないか?」
一切焦りのない落ち着いた声が発せられた直後、金属音が響きショウさんと女の子の距離が開けた。彼の姿をきちんと見た女の子は驚愕の表情を浮かべた後、強気なようで楽しそうな笑みを浮かべる。
「へ……冗談言うな。お前の乱入は予想外だったけど、ロケテストの時の借りを返す絶好の機会なんだ。そっちのヤローとまとめてぶっ飛ばしてやるぜ!」
「ヴィータ、お前はロケテストの全国ランキングで6位になった実力者だろ。初プレイの初心者を倒すのは気が引けるはずだ」
「お前だって相当な実力……初心者ぁ!?」
好戦的な顔から突如発せられた大声にはさすがに驚いた。
その直後、アリーナ上にスクリーンが現れてアリシアちゃんとエイミィさんが申し訳なさそうに謝罪する。どうやら現状に至ったのは、私が適当に押してしまったボタンが原因だったようだ。説明してくれなかったのも悪いとは思うけど、疑問に思ったのに聞かなかった私も悪いので何も言わない。
この場にいる全員が事情を理解したものの、同意もなしに対戦をやめることはマナーを考えると良くないと言える。
とはいえ、いきなり戦いが始まると不安だった私は無意識にショウさんに隠れながら女の子に話しかけていた。
「えっと、その……」
「……油断してたとはいえ、あたしに一撃入れたんだ。次は手加減しねぇかんな」
「戦いたいなら俺が相手をしてもいいが?」
「気が削がれたし、またの機会にする。お前に勝つにはもっと準備したほうがいいだろうしな」
女の子はそれを最後に消えてしまった。初めての光景に戸惑ってしまった私は、ショウさんのほうへ自然と視線を移す。彼は穏やかな表情を浮かべており、手馴れた動きで剣を振るって背中にある鞘に納めた。この人にとっては何気ないことなのだろうが、スクリーンで見たあの女の子と同じように私は見惚れてしまう。
「ん? その、ごめんね」
「え?」
「ちゃ
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