暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第4話 「乱入者、そしてデュエリスト」
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よ……ディバインシューター!」

 光の球体が4つ現れたかと思うと、女の子に向かって飛んで行く。避けられることはなかったけど、すずかちゃんがアリサちゃんの攻撃を防いだときのようにシールドを展開されてしまいダメージを与えることが出来なかった。それどころかすぐさま反撃されてしまい、今度はこちらが飛来してくる鉄球の対処をしなければならない。
 ――今の私にできること……それは、レイジングハートが褒めてくれた空を飛ぶことを全力でやることだけだ。
 動きを観察しながら逃げ回り始めると、鉄球に誘導性があったこともあって3個が衝突し自壊した。その調子で事は進み、全ての鉄球を自壊させることに成功する。避けきったことに喜びを感じた私は、レイジングハートに話しかけた。

「やったよレイジングハート」
〔上です!〕

 警告が聞こえた瞬間、私の身体は強い衝撃に襲われて吹き飛んだ。アリサちゃん達同様に動けなくなるかと思ったけど、どうにか生き残ることが出来ていた。
 このまま何も出来ないで……負けちゃうの? 一方的にやられて……そんなのは

「案外しぶてーなお前。だけどこいつでしまいだ」

 そんなのは嫌だ!
 と、強く思っても今の私には負けが決まるまでは諦めずに頑張ることしかできない。勝つための方法は残念ながらないと言える。
 そんなことを考えていると、突如どこかで聞いたような声が私に話しかけてきた。

『制服の女の子、《ストライカーチェンジ》を使って』
「ストライカー……チェンジ?」
『君のデッキにはN+のカードが2枚入っているはず。その2枚を出して……あとは君のデバイスが補助してくれる』

 誰かは分からないけれど、私は疑問を抱くことなく指示に従った。
 すると制服姿だった私のアバターが白を基調とした衣服へと姿を変え、レイジングハートも槍を彷彿させる形へ変化していた。

「んげ!? あいつ、セイグリットタイプだったのかよ。どおりでバカかてぇと思った……って、白とか超の付くレアカラーじゃねぇか!?」

 女の子が驚愕している理由は今の私には分からない。ただ先ほどまでよりも戦うことができることは何となく理解していた。レイジングハートの指示に従って最後のカードを使用する。

「ディバィィン……バスター!」

 先ほどの攻撃よりも直感的に強力だと分かる光線が女の子を飲み込み、爆発するのと同時に大量の煙を発生させた。放つ瞬間に見えた焦った顔から、もしかすると勝つことができたのかもしれない。

「勝った……の?」
「…………てめぇぇぇ!」

 緊張感が途切れてしまった瞬間、煙の中から怒りを顕わにした女の子が現れた。多少なりともダメージを与えられたと思っていたけど、先ほどまでと変わっているのは帽子の有無だけ。
 急激な
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