十六話 終闘
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。月光館高校の2年生です」
「へー」
「え?それだけ?『先輩だったんだ』とかないの?」
「いや、わかってたし」
「嘘・・・じゃあ私だけ?私だけずっと先輩とか勘違いしてたの?」
「え?俺のこと先輩だと思ってたの?」
なんだか微妙に敬語を使っていたけどそのせいだったのか。
「う、うん・・・って、あ!」
「おぉ!?」
またしても突然の大声に驚かされる。
「君が・・・琉峰君か」
「ん?俺って有名なの?」
まだ先輩達の方へ『友達作り』に行った覚えはないのだが。
「割とね。頭良くて、イケメンで、クラスの中心人物だって2年でも有名だよ?」
「へー、そんな噂2年にまで行くんだ」
頭が良いのには自信があった。
なんてった前世の知識がある。
それにクラスの中心人物、というのも俺の行動は結果的にそうなるであろうことはわかってた。
「実際に会ってみると、その噂も納得できるしね」
しかし、予想外だったのは俺の顔だ。
確かに魅力5とかなり高めの数字だ。
でもこれがどの程度のものかは全くわからなかった。
先輩達からすれば、俺はあくまで後輩。
自分達よりも年下のガキだ。
そんな者がいくら魅力が高かろうと、あくまで年下の子供扱いかと思っていたのだが。
「ま、そういう先輩も結構美人ですけどね」
ここで変に自慢したり、謙遜するのもいいと思わないので、とりあえず無難に返してみる。
「え?そ、そうかな?」
「その長い前髪が邪魔で顔あんまり見えないけど、かなり美人じゃない?」
「・・・・/////」ポッ
先輩は真っ赤になって俯いてしまった。
風邪でもひいたの
(ってミスったぁぁぁ!!こ、こんなとこでフラグを立てるはずではなかったのにぃ!!)
内心は焦りまくりだ。
こんなとこでフラグを建ててしまうと後々、他の女の子と話しづらくなる。
それに、
(この先輩!なんでこんな簡単に!おかしい!おかしすぎる!何故だ!俺の狙った子にはこんなイベント起きないのに!)
いや、もう、叫ばずにはいられない。
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