暁 〜小説投稿サイト〜
明日の日記
とりあえず
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冷蔵庫、ソファ、本棚、テレビ
彼らは動かないが、僕の視点が変わることで見え方も変わる
本質は何も変わっていないのに、受け止め方が全く異なる彼ら

「・・・」

理系の人間なのに考え方が文系だと、高校の頃よく言われていたのを思い出す
センター試験では国語と社会はほぼ満点がったが、数学は散々な結果だったのだ

自分の感覚でしか物事を判断できない人間だと最近では自覚している
先人の発見した公式や定理に魅力を感じないもそのせいだろうか

今まで何気なく過ごしてきた日常も、少し見方を変えれば輝いて見えるのだろうか
これまで目にも留めなかったことが興味の対象になるのだろうか
この世に生を受けて、天に召されるまでの限りある時間を尊いと思えるだろうか

「やってみないとわからない・・・・・か」

時間を進めたことは一度も無いので、やり方はわからない
女神?は巻き戻しと逆のことをすればいいと言っていた
そのままの意味ならやり方も全く正反対なはずだ

今までやってきた巻き戻しの方法としては

 1、戻りたい瞬間のイメージをする
 2、そのとき自分が見ていた情景を明確に思い出す
 3、ぼんやりしていたイメージから、徐々に鮮明なイメージへ
 4、イメージを完全にクリアに思い出した瞬間、今の記憶を残してその時間に戻る

という手順を踏んでいた
時間の早送りがこの逆というのならば

 1、進みたい瞬間のイメージをする
 2、そのとき自分が見ているはずの情景を明確に想像する
 3、ぼんやりしていたイメージから、徐々に鮮明なイメージへ
 4、イメージを完全にクリアに想像できた瞬間、今の記憶のまま未来へ進む

といった感じだろうか

ふむふむ、意外と簡単にできそうだ

とりあえず、未来の自分が見るはずの光景を想像する必要がありそうだ
いちばん手っ取り早いのは睡眠中だろう
目が覚めるまでは、間違いなくこの部屋の中にいるのだから
目を覚ました瞬間の自分の視界に入るものなんて天井しかない

「よしっ」

今から目が覚めるまでの時間まで・・・僕は跳んだ

意識がぼやけ、次第に鮮明になっていくいつもの感覚




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「 眠い。」

そりゃそうですよね
寝る前の意識そのままに朝になってしまえば、体は休んでても記憶はそのままなわけで
当然ねむいわけで
でも朝なわけで
起きないといけない、だけど眠さMAXな
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