とりあえず
[3/5]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
部返してもらわないといけないのではないだろうか
自分では諦めがついているが、ここでゴネて人生が完全に戻るのなら
少々クレームをてけてみてもいいのではないだろうか!
ゴネ得 ゴネ得!
「んー、いままで好き放題やってきた報いですかね?」
返す言葉がなかった。他人の言うこと何でも反対運動理事長の僕が・・・
そうだよね、これまで散々遊んできたもんね
1割で済むなら安い代償だと思う・・・ようにしよう
文句言ってごめんなさい
「じゃあ、よろしくお願いします」
女神はぺこりとお辞儀をして、玄関から出て行った
来るときはいきなり部屋に出現したのに、帰りは徒歩かよ・・・
「・・・そこのタクシーさん! 私、乗ります!・・・」
まだ徒歩のほうが女神らしいのではないだろうか
タクシーを使おうとは、天界(あるのか知らないけど)は意外とすぐ近くにあるのかもしれないな
バイトが終わり、部屋でのんびりしていたのですっかり日は暮れている
僕の住む4階の部屋からは街の明かりと空の星が半分ずつ見えている
日ごろからアニメを見ているおかげだろうか
この状況に全く動揺していない自分が誇らしい
・・・結局タクシーに乗れたのだろうか
自分の人生よりも、他人(他神?)の心配をしながら僕は眠りに落ちた
---------
時計の短針はまだ頂点を回っていない
変な時間に目が覚めてしまった
今日起きたことを、忘れてしまわないうちに何かに書いておかなければいけないような気がして
僕はペンをにぎった。 ええっと・・・
「女神?、来る」
「命少ない」
「今を犠牲に未来をもどす」
「女神?かわいい」
下手な文章よりも、キーワードだけの方が後から見て分かりやすい
まっさらな大学ノートの1ページ目。
これまで日記が3日続いたことなどなかったが、今回は頑張ろう。うん。
今までは趣味程度だったから続かなかったんだ
そこに必要性があれば続く ・・・はず
書き終わったノートを閉じて、とりあえずお風呂に入る
一人暮らしの風呂といえば、たいていがシャワーなのだが
そしてシャワーを浴びながら再び考える
今日の出来事は現実で、当事者は自分
寿命が残り少ないってことと、それを元に戻す手段があること
今を犠牲にして未来を取り戻す必要があること
体を拭いてスウェットに着替える
まだシャツ一枚で寝るには肌寒い
大学入学当初は部屋にベッドがあったが、今は解体されて部屋の隅に眠らせてある
理由は荷物が増えて部屋が狭くなったからだ
よって、寝るときは布団を敷いている
敷いた布団に横になると今まで見下ろしていた部屋の中の物が上からのぞきこんでくる
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ