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久遠の神話
第百三話 幻術の終わりその十三
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ないで下さい」
「じゃあどうすれば」
「そのことを戦いの際には忘れることです」
 そうしろと言うのだった。
「雑念を払い、そのうえで」
「戦うことですか」
「そうして下さい、貴方が死なない為に」
「わかりました」
「それでは」
 こう話してだ、そしてだった。
 上城は高代のその言葉に頷いた、そのうえでだった。
 彼は最後の戦いに赴こうとしていた、加藤との最後のそれに。十一人の剣士達が去り遂に戦いは最後の局面に入っていた。


第百三話   完


                            2014・3・20
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