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精霊使いの剣舞〜剣舞の女神《ヴァルキリー》〜
☆3  あたしには目的がある...
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あカミト、何で男のきみがここにいるの?そっちのほうが変態じゃないの?」

「だから変態じゃねーって。俺は、グレイワースに呼ばれてきたんだ」

「グレイワース......って、まさか学院長!?」

クレアは疑わしげに訊きかえした。僕も疑っている

「嘘じゃない。ほらこれが証拠だ」

カミトは焦げたコート内のポケットから一枚の便箋(びんせん)を取り出した
便箋には学院長の署名(サイン)。そして五大精霊王(エレメンタル・ロード)の似姿を(かたど)った紋章印が捺印(なついん)されている

「これって......まさか、帝国の第一級紋章印!?」

「えっ!?本物!?」

僕とクレアはすごく驚いている
第一級紋章印とは、特殊な技術で精霊を封印した紋章印のこと。帝国が発行している紋章印の中では最高位のもので、複製することは絶対に不可能といわれている。
精霊使いである僕たちにはすぐそれが本物だとわかった

「本物だね」

と僕が言う

「......本物みたいね。でも学院長がなんでここに男なんかを?」

とクレアが聞く

「さあな、グレイワースとはちょっとした知り合いなんだ。で、はるばる来てみたはいいんだが、まさか学院の敷地がこんなに広いなんて思わなくてな」

僕はあることにきづいた、そうカミトは迷子になったのだ

「えーーと...ここから学院まで徒歩で2〜3時間かかるよ」

「そんなに遠いのか!?」

カミトが僕に迫ってきた

「顔がちょっと近いの」

「あ、すまん」

「じゃあ何でこんな所にいるんだ」

カミトが聞いてきた

「精霊契約のために禊ぎをしていたのよ。(ほこら)のそばにある泉の中じゃ、ここがいちばん聖性(せいせい)が高かったから。精霊が心身の清らかな乙女を好むことくらい、知っているでしょ?」

「精霊契約をするの?」

僕が聞く

「そう、ここからちょっと離れた場所に、古代の聖剣を(まつ)った祠があるの。噂では強大な(封印精霊)を宿しているらしいんだけど、学院の創立以来、誰一人として契約に成功した姫巫女(ひめみこ)はいないそうよ。ずいぶん気位の高い精霊みたい」

僕はある単語にきづいた
封印精霊――――それは元素精霊界(アストラル・ゼロ)にすまう精霊じゃない
古代社会では魔人(ジン)鬼神(イフリート)と呼ばれて畏られていた存在だ

「おまえ、まさか封印精霊と契約しようっていうのか?」

とカミトが聞く

「そうだけど、なんか文句があるわけ?」

「やめとけ、危険すぎる」

「そうだよ、解放したらどうなるか知らないし」

僕は言う

「ふーん、今度はリンもあたしに反対するんだ。でもあたしはどうしても強い精霊が欲し
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